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あの時はありがとう
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「飛び乗った電車の窓から見えた、呆然とした顔の父と母。幼い私は不安のあまり、とうとう車内で...」(兵庫県・30代女性)

大山 雄也

大山 雄也

2022.05.01 11:00
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次の駅で降り、トイレで汚れた服を...

私は泣きながら家族と離れてしまったことを話しました。

すると彼女は嫌な顔もせず「気分わるかったんやね。次の駅で降りて、服綺麗にしよか」と言って、次の駅で代わりの服を買って、駅のトイレで先ほどまで着ていた服を洗ってくれたのです。

代わりの服まで買ってくれた(画像はイメージです)
代わりの服まで買ってくれた(画像はイメージです)
「お父さん、お母さんと会えるまで一緒におったげたいけど、私も用事があるから駅員さんに言ってるからね」

その後、彼女はそう言って去っていきました。

彼女が駅員さんに伝えてくださったおかげで、私はすんなり家族と会えたことを覚えています。

今、私があの時の女性と同じくらいの年代となり、改めて勇気と優しさを実感します。絶望のどん底に落ちた小さかった私を助けてくださり、今でも心から感謝しています。

名前も分からず直接の恩返しはできないのですが、出会う人すべてをあの時のあなたと思って、親切を返すように心掛けています。本当にありがとうございました。どうかこの思いが伝わりますように。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)

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