「大部屋で雑魚寝」の時代は終わってた 最新の「フェリー旅」は安いうえに超快適
ベッドタイプの客室に切り替えた訳は?
次に、Jタウンネット記者は、運航会社の「名門大洋フェリー」に電話した。広報担当者が対応してくれた。
フェリーの定番だと思っていた「大部屋で雑魚寝」だが、新造船「フェリーふくおか」には、そういった部屋がないようだ。まず、その訳を聞いてみた。
![三菱造船が建造した「フェリーふくおか」。命名・進水式の様子(三菱造船のプレスリリースより )](https://cdn.j-town.net/thumbnail/2023/11/town20231122145618_large.jpg)
「『新造船フェリーふくおか』は2022年3月に就航したのですが、新型コロナウイルス流行に配慮して、すべてベッドタイプの客室に切り替えました。
『ツーリスト』クラスというカプセルホテルタイプのベッドを採用し、人と人の距離をあけ、ソーシャルディスタンスを保つようにして、団体のお客様にもおすすめ致しております」(「名門大洋フェリー」広報担当者)
新型コロナの影響が、客室の構成をガラリと替えるきっかけになったようだ。「大部屋で雑魚寝」の代わりに、カプセルホテルタイプの客室を増やし、結果的に定員数は減ったが好評だという。
![ホテルのラウンジのようだ(「もりっつ 」(@moritz6011)さんが投稿したポストより)](https://cdn.j-town.net/thumbnail/2023/11/town20231122145711_large.jpg)
そして、カプセルホテルタイプだけでなく、ビジネスホテルタイプの客室、さらに上質のシティホテルタイプも拡充。それにはこんな背景もあるようだ。
「最近、旅行のスタイルが大きく変わってきていると感じています。団体旅行というよりも、夫婦や家族、友人同士で、もっと自由に、マイカーでゆっくり動き周りたい......、そういうお客様が増えてきているのではないでしょうか。そんなお客様の選択肢の一つとして、フェリーの旅の魅力を感じていただければ幸いです」(「名門大洋フェリー」広報担当者)
![名門大洋フェリーのスイートルーム(名門大洋フェリーも参加中の「#はじめてフェリー投稿キャンペーン」のリリースより。キャンペーンは2023年12月31日まで。)](https://cdn.j-town.net/thumbnail/2023/11/town20231122145754_large.jpg)
飛行機、新幹線、バスの旅もいいが、たまにはゆっくり寝ながら移動できる船の旅もいいものだ。車の運転に疲れていても、お風呂に入って、ビールを飲めば、ぐっすり眠れるはず。
従来のイメージを覆す、快適なフェリーの旅。次の旅行の際は、選択肢の一つに入れてみては?