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「大部屋で雑魚寝」の時代は終わってた 最新の「フェリー旅」は安いうえに超快適

松葉 純一

松葉 純一

2023.11.24 08:00
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大阪から福岡まで移動することになったと想像してほしい。あなたは、何に乗って行くだろう。

とにかく速さを求めるなら、飛行機かもしれない。新幹線もいいだろう。だけど、懐への打撃もある。

高速バスは安いけど、結構疲れるんだよな......。

......えっ、高速バス並みにお安くて、しかも快適なルートがある? それって一体!?

2023年11月19日、X(ツイッター)上に彗星のごとく現れた情報が、大きな注目を集めている。

写真には、簡素だが、清潔感あふれるベッド。これが大阪~福岡間の"交通手段"の中身。これだけでなく、レストランや大浴場もあるという。

こんな設備が揃って、当日予約で運賃7080円。しかも17時台発便なら新幹線運賃の約三分の一の5750円だという、信じられないほどお得な乗り物。

それは......フェリーである!

船で移動しているのを忘れる

フェリーには「安い=雑魚寝」というイメージをお持ちの方も多いかもしれない(記者も同様だ)。

ところが、Xユーザー「もりっつ 」(@moritz6011)さんのポストを見ると、まるで最近のお洒落なカプセルホテルや、ビジネスホテルの客室のようである。

「もりっつ 」(@moritz6011)さんが投稿したポストより
「もりっつ 」(@moritz6011)さんが投稿したポストより

これにギャップを感じた人は、かなり多いようだ。投稿には16万件を超える「いいね」のほか、こんな声が寄せられている。

「寝台列車かと思ったら船ですか!  快適そう」
「船旅ってそんなに快適なんですか」
「最高じゃん!!  格安すぎ」
「こんなに安く行けるものなんですね。いつか利用してみたい」
「船旅はお金も時間もある人の為のもの、と思っていました」

リプライ欄は、感嘆する人々で溢れている。

いったい、どれほど快適な旅が楽しめるのだろう? Jタウンネット記者は、投稿者「もりっつ 」さんと運航会社「名門大洋フェリー」に取材した。

「もりっつ 」(@moritz6011)さんが投稿したポストより
「もりっつ 」(@moritz6011)さんが投稿したポストより

投稿者「もりっつ 」さんによると、乗船したフェリーは、名門大洋フェリーの「フェリーふくおか」。昨年就航したばかりの新造船だという。

利用クラスは「ツーリスト」という、カプセルホテルタイプの部屋。「もりっつ 」さんは、船旅の感想をこう語る。

「新造船フェリーふくおかに乗船するのは初めてだったのですが、船内はとてもきれいで、船で移動しているのを忘れるぐらいのレベルだったのが、一番印象的でした。
また瀬戸内海航路なので揺れることもほぼなく、窓が見える場所に行けば携帯も繋がる、バイキング式のレストランも種類が多く大変楽しく、移動することができるのも、かなり良かったです」(「もりっつ 」さん)
「もりっつ 」(@moritz6011)さんが投稿したポストより
「もりっつ 」(@moritz6011)さんが投稿したポストより
「フェリーというと『高い・古い・揺れる』のイメージをもたれている方が多いですが、最近のフェリーは全然そんなことなく、むしろホテルよりも安く・きれいな船が多く、それを初めて知った方の反響がとても新鮮でした」(もりっつ 」さん)

ベッドタイプの客室に切り替えた訳は?

次に、Jタウンネット記者は、運航会社の「名門大洋フェリー」に電話した。広報担当者が対応してくれた。

フェリーの定番だと思っていた「大部屋で雑魚寝」だが、新造船「フェリーふくおか」には、そういった部屋がないようだ。まず、その訳を聞いてみた。

三菱造船が建造した「フェリーふくおか」。命名・進水式の様子(三菱造船のプレスリリースより )
三菱造船が建造した「フェリーふくおか」。命名・進水式の様子(三菱造船のプレスリリースより )
「『新造船フェリーふくおか』は2022年3月に就航したのですが、新型コロナウイルス流行に配慮して、すべてベッドタイプの客室に切り替えました。
『ツーリスト』クラスというカプセルホテルタイプのベッドを採用し、人と人の距離をあけ、ソーシャルディスタンスを保つようにして、団体のお客様にもおすすめ致しております」(「名門大洋フェリー」広報担当者)

新型コロナの影響が、客室の構成をガラリと替えるきっかけになったようだ。「大部屋で雑魚寝」の代わりに、カプセルホテルタイプの客室を増やし、結果的に定員数は減ったが好評だという。

ホテルのラウンジのようだ(「もりっつ 」(@moritz6011)さんが投稿したポストより)
ホテルのラウンジのようだ(「もりっつ 」(@moritz6011)さんが投稿したポストより)

そして、カプセルホテルタイプだけでなく、ビジネスホテルタイプの客室、さらに上質のシティホテルタイプも拡充。それにはこんな背景もあるようだ。

「最近、旅行のスタイルが大きく変わってきていると感じています。団体旅行というよりも、夫婦や家族、友人同士で、もっと自由に、マイカーでゆっくり動き周りたい......、そういうお客様が増えてきているのではないでしょうか。そんなお客様の選択肢の一つとして、フェリーの旅の魅力を感じていただければ幸いです」(「名門大洋フェリー」広報担当者)
名門大洋フェリーのスイートルーム(名門大洋フェリーも参加中の「#はじめてフェリー投稿キャンペーン」のリリースより。キャンペーンは2023年12月31日まで。)
名門大洋フェリーのスイートルーム(名門大洋フェリーも参加中の「#はじめてフェリー投稿キャンペーン」のリリースより。キャンペーンは2023年12月31日まで。)

飛行機、新幹線、バスの旅もいいが、たまにはゆっくり寝ながら移動できる船の旅もいいものだ。車の運転に疲れていても、お風呂に入って、ビールを飲めば、ぐっすり眠れるはず。

従来のイメージを覆す、快適なフェリーの旅。次の旅行の際は、選択肢の一つに入れてみては?

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