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一度「ゼロ」になった街は、支え合いのなか甦る 冬の南相馬・小高で感じた熱いくらいの「温かさ」 

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2022.02.10 12:00
提供元:南相馬市

トウガラシが広げたコミュニティ

店内の様子
店内の様子

廣畑さんらの頑張りは実を結び、プロジェクトに携わる人は18年には60人にまで増加した。そして現在では80人以上になっているという。

「小高工房の商品を人に配るために複数買ってくれるお客さんも出てきました。商品を配ってその品の話題で盛り上がってくれれば、それで1つコミュニティができますよね。
それにプロジェクトに取り組んでくれる人も増えていましたから、トウガラシの話題でつながれました。トウガラシ1つでコミュニティができあがっていったんです」
小高工房の店内
小高工房の店内

コミュニティを大切にする廣畑さんは、小高での人のつながりについても話してくれた。

「小高には倒れたときに救急車を呼んでくれるレベルのつながりがあると思います。高校生が知らない人にもあいさつしてくれて。普段からあいさつだけでも声をかけていれば、いざというときに声を掛け合いやすいですからね」

廣畑さんにとって小高とは「神経が痛くない。心のとげが1本抜いてある場所」だという。

「これから小高はずっと被災地と言われ続けてしまうかもしれません。それでも、小高に行けば楽しいと思ってもらえる場所であってほしいです。子供に先祖の墓参り以外でも来てもらえる場所がいいですね。泣いてばかりではなく、笑える場所になってもらえればいいです」
チャレンジを支えてくれる、温かく寛容な人々
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