赤羽VS川口、葛西VS浦安 川を越えると家賃は下がる? 東京の端VSとなり街を調査してみた

2018年6月26日 08:10

東京へは毎年多くの人が移り住む。利便性もさることながら、東京に住むこと自体に憧れを抱く人もいるのではないだろうか? しかし、その人気ゆえ必然的に家賃も高くなる。
もし、東京というステータス(?)にさほどこだわりがないのであれば、「東京のとなり街」に住むという選択肢もアリなのではないだろうか? 都心の利便性を享受しつつ、県境を一歩越えるだけで家賃もグッと安くなったりするものだ。おそらく住み心地だって、そう大きくは変わらないのでは?
そこで、東京の端っこに位置する街とそのとなり街を実際に歩き、両街の「生活環境」を比較してみることにした。
【埼玉編】赤羽(東京の端っこ)VS川口(そのとなり街)

というわけで、今回は埼玉寄り、千葉寄り、神奈川寄りの東京の端っこの街と、それぞれのとなり街を比較してみようと思う。
まずは、東京都北区の「赤羽」と、そのとなり街にあたる埼玉県「川口」をチェックしていく。

■「赤羽」(東京の端っこ)の生活環境は?

赤羽を代表する飲み屋ストリート「一番街」(写真撮影/小野洋平)
赤羽を代表する飲み屋ストリート「一番街」(写真撮影/小野洋平)

荒川を隔てて埼玉県に接する東京都北区赤羽。ディープな飲み屋がひしめいているイメージだが、実は生活利便性も優れている。今年の「SUUMO住みたい街ランキング」では19位、「SUUMO穴場だと思う街ランキング」では2位に輝いた。

赤羽駅西口駅前(写真撮影/小野洋平)
赤羽駅西口駅前(写真撮影/小野洋平)

まず、特筆すべきは買い物環境の充実ぶり。飲食店や雑貨店が入る駅中の「エキュート赤羽」や駅直結のショッピングセンター「ビーンズ赤羽」、さらには「赤羽アピレ」、「ビビオ」、「イトーヨーカドー赤羽店」など、多種多様なショッピング施設が駅前に大集結しているのだ。

赤羽駅東口駅前(写真撮影/小野洋平)
赤羽駅東口駅前(写真撮影/小野洋平)

また、駅徒歩5分圏内にはドラッグストアや100円ショップ、八百屋、魚屋もあり、買い物の選択肢は多様だ。仮にひいきにしているスーパーが閉店してしまったとしても、第二、第三の選択肢があるのは心強い。

赤羽公園近くのマンション群(写真撮影/小野洋平)
赤羽公園近くのマンション群(写真撮影/小野洋平)

住環境はどうだろう。一番街周辺には一人暮らし向けのマンションやアパートが多い印象。一方、東口の繁華街を抜けると、ファミリー向けのマンションが立ち並び、静かな住宅エリアとなっている。周辺には、荒川の河川敷や赤羽自然観察公園もあり、豊かな自然環境も魅力だ。

赤羽駅のホーム(写真撮影/小野洋平)
赤羽駅のホーム(写真撮影/小野洋平)

そして、なんといっても最大の魅力は抜群の交通アクセス。JR京浜東北線、埼京線、湘南新宿ラインなど複数路線が利用でき、乗り換えなしで池袋まで10分、新宿まで16分、東京まで19分だ。赤羽駅から10分ほど歩けば、南北線の赤羽岩淵駅も利用可能。さらに都内からの終電時間は遅く、池袋からは深夜バスが出ている。深い時間まで足があるのは有難い。

そんな赤羽の家賃相場だが、シングル向けの部屋(ワンルーム・1K・1DK 以下同)で7.7万円。ここ数年、テレビドラマの舞台になるなど注目を集めたこともあり、若干お高めの相場観である。

■「川口」(東京のとなり街)の生活環境は?

川口駅西口駅前(写真撮影/小野洋平)
川口駅西口駅前(写真撮影/小野洋平)

一方、こちらは赤羽のとなり街、川口。埼玉きってのベッドタウンだ。ちなみに、家賃相場は7万円ジャスト。赤羽からたった一駅なのに7000円もの差である。これが東京の壁なのか......。

さっそく駅前を見てみよう。

川口駅西口駅前(写真撮影/小野洋平)
川口駅西口駅前(写真撮影/小野洋平)

まずは、高層マンションが建ち並ぶ西口。十数年前から街の再開発が進んだ結果、街中の道幅は広く、街路樹も整備されて心地よい景観。全体的に穏やかな雰囲気が漂っている。

川口駅西口ロータリー。花壇の手入れも行き届いている(写真撮影/小野洋平)
川口駅西口ロータリー。花壇の手入れも行き届いている(写真撮影/小野洋平)
川口駅東口駅前(写真撮影/小野洋平)
川口駅東口駅前(写真撮影/小野洋平)

一方、反対側の東口は一大商業エリア。赤羽に負けない充実ぶりだ。特に、老舗百貨店の「そごう」をはじめ、ジムやエステなどが入った「キャスティ」、図書館や保育園が入った「キュポ・ラ」など、大型ショッピング施設が目を引く。

さらに、かつて川口の一大産業だった鋳物工場の跡地には「イオンモール川口前川」「ララガーデン川口」「アリオ川口」「ミエルかわぐち」など、多くのショッピングモールも誕生している。

東口のペデストリアンデッキ。大型商業施設が点在する(写真撮影/小野洋平)
東口のペデストリアンデッキ。大型商業施設が点在する(写真撮影/小野洋平)

駅前の各商業施設は西口と東口を結ぶペデストリアンデッキで行き来することができ、バス乗り場にも簡単にアクセスができて便利だ。

東口に設置されたバス専用の掲示板(写真撮影/小野洋平)
東口に設置されたバス専用の掲示板(写真撮影/小野洋平)

バス路線も充実している川口らしく、バスの運行情報をぎゅっと集めた専用コーナーも設けられていた。

鉄道アクセスは赤羽に劣るものの、買い物環境や街の発展度などは川口も負けていない。家賃の安さを考えれば、「東京のとなり街」である川口に住むのもアリだろう。

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