「4歳の夜、目覚めたら両親が消えていた。妹を守るため外に飛び出すと、見知らぬ車がゆっくりついてきて...」(兵庫県・30代女性)
泣きじゃくる妹と夜道を歩いていると...
私は泣くのを我慢しながら「この状況から妹を守らなければ」と思い、近くにある母方の祖母の家に行くことにしました。
そこに行けば祖母も祖父もいます。私は思いついたと同時に妹の手を強く握り、外へ飛び出したのです。
祖母の家にはよく遊びに行っていたので、道は覚えていました。
道中、妹はずっと泣いていて、私は何とか落ち着かせようと、なだめたり歌を歌ったりしながら早歩き。3分の1程度の距離を歩いたところで、白いセダンが私たちに合わせるかのように横を走りながらついてきて......。
すぐに車の窓が開き、中にいたおじさんが話しかけてきました。
「どしたん? こんな時間に子供2人で。お父さんお母さんは? どこに行くん?」
私が「パパもママも起きたら居なくなってた。今からおばあちゃん家に行く」と説明すると、おじさんは「ほな、おばあちゃん家まで連れてったるから乗り!」と言うのです。
それを聞いて、我慢してた涙が溢れてきました。「これで妹を守れる。この状況から脱出できる」と思いながら、私は妹と一緒におじさんの車に乗り込みました。