20代都会育ち、田舎暮らしに関心大 ←そんな私のためだけの「移住体験ツアー」を無料で作ってもらった話 IN 西条
まずは地元グルメで腹ごしらえ
西条市は日本でトップクラスの「若者が移住したい田舎」だ。月刊誌「田舎暮らしの本」(宝島社)による「住みたい田舎ベストランキング」の「若者世代部門」で、2020~2022年の3年連続で1位を獲得。市としても移住施策に非常に力を入れていて、移住推進課が移住希望者向けに手厚いサポートを行っている。
その内のひとつが「1泊2日無料移住体験ツアー」。宿泊費や西条での食費だけでなく、往復の交通費まで無料で、プロフィールや希望に合わせ、完全オーダーメイドのツアーを作ってもらえるのだ。
「西条で暮らす」というのは、どういうことなのか。それを具体的にするため、「20代女性・単身・都会育ちの私が移住しても生活していけるのか」をテーマにツアーをお願いしておいた記者が愛媛県松山空港に降り立つと、移住推進課の職員が車で迎えに来てくれていた。
いざ「私だけのオーダーメイドツアー」の開幕だ。
空港から西条市内までは車で45分ほど。お昼時だし、食べることが大好きな記者はまず「食」から西条市を体感させてもらうことになっている。
連れていってくれたのは、市内の老舗イタリアン「マルブン小松本店」だった。
ここでは、ふるさと納税の返礼品にもなっている「愛媛西条てっぱんナポリタン」を提供している。
西条にはおっとりした人が多く、ゆっくり食事を楽しむために、冷めにくい鉄板スタイルのナポリタンが定着したそう。市内で複数の店がメニューを提供していて、観光物産協会がご当地グルメとしておし出している。
マルブンのナポリタンを食べると、濃厚なトマトの味とガツンとしたにんにくの風味が口いっぱいに広がる。おいしすぎて一気にたいらげてしまったので、冷めにくいのかどうかを検証することができなかった......。
マルブンは、洋食はもちろんデザートメニューも豊富。何度通っても飽きが来なさそうだ。