「家出中、見知らぬ小柄な老人に『ついてきなさい』と言われた高校生の私。そのまま連れて行かれた先は...」(50代男性)
50代男性のHさんは、高校生時代に家出をしたことがある。
しかし行く当てもなく、せめて雨風を防げるバス停で過ごそうしていたら......。
<Hさんからのおたより>
私は高校生時代のある夏休みのあと、家族に不満があり家出をしました。
アルバイトをしたことがあった志賀高原のほうへ行き着きましたが、懐かしんだのもつかの間のこと。私の所持品は、ボストンバック1つに入る程度の衣服と、数万円ほどの全財産。
私はちょっとした屋根つきの小部屋になっているバス停で、当時売っていたコカ・コーラの1.5L瓶を1日の栄養源として過ごすことにしました。
空腹感と少しずつ寒くっていくバス停内。不安になっているところに、小柄なおじいさんが入って来て......。