「家出中、見知らぬ小柄な老人に『ついてきなさい』と言われた高校生の私。そのまま連れて行かれた先は...」(50代男性)
「あのおじいさんは何者か知ってるか?」
月日がながれ父親が迎えに来ました。
私に帰るつもりはありませんでしたが、高校の担任から電話で言われた「待ってるからな」の一言で、ガタガタと意地っ張りが砕け散ったのです。
お世話になったおじいさん家族とはお別れをして、高校生生活に戻りました。
しばらくすると、お礼も兼ねておじいさんと文通のような事をしていたらしい父が「あのおじいさんは何者か知ってるか?」と尋ねてきました。
「知らん」と私。すると、父が言いました。「あの人は木島平村の村長ぞ」。「えっ」。私は驚きました。
なぜ見ず知らずの私に声をかけ、自宅に招き入れ、暖かい布団や食事を与えてくれたのか......。恐らく、おじいさんは私が訳ありだと察して声をかけてくれたんでしょう。
忘れられない、大きな不思議な出来事。あの時の木島平村の風景。木製の電柱。忘れられない。
何十年経っても「ありがとう」。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
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