「小学校からの帰り道、薄暗い地下道に取り残された私。歩くことができずにいると、見知らぬおじいさんがビニール袋で...」(愛知県・20代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Mさん(愛知県・20代女性)
それは、Mさんがまだ小学生だったある日の、下校時のことだった。
道中で履いていたサンダルが壊れてしまい、薄暗い地下道の中で立ち往生することになってしまったという。
<Mさんの体験談>
今から20年前の夏休み、当時小学校低学年だった私が、学校のプール開放に行った帰り道のことです。
私はいつものように、班の子たちと一緒に通学路を通って帰っていました。
しかし、途中にある地下道の階段を降りたあたりで、片方のサンダルが壊れてしまい、履けない状態になってしまったんです。
「履き物壊れたんか?」
その時の私はたまたま班の最後尾にいたため、他の子たちはそんな私に気付かず、先に行ってしまいました。
真夏で蒸し暑く、少し薄暗い地下道の中でどうしたらいいか分からないまま、私は1人で途方にくれるしかありません。
しかし、しばらくすると一人のおじいさんが地下道を通りかかりました。
「履き物壊れたんか?」
そのおじいさんは私にそう聞くと、荷物からビニール袋を取り出して紐状にし、壊れたサンダルの底の部分と脚の甲を縛ってくれたんです。
そのおかげで歩くことができ、私は無事に家に帰ることができました。
まだ元気でいてくれたら嬉しい
今思うと、地下道という場所もあり、犯罪に巻き込まれる前に親切な方に助けてもらえて本当に良かったです。
まだ小さくて、予想外の状況に固まってしまった私を助けてくださり、本当にありがとうございました。
おじいさんがどこの誰だったのか分からず終いですが、まだ元気でいてくれたら嬉しいです。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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