「幼稚園からの帰り道、乗ったバスがいつもと違う方向へ。満員の車内の最後尾から『降ろしてください』と言うと...」(宮城県・70代男性)
2022.05.27 11:00
「間違って乗ったので降ろしてください」
しかし、バスの最後尾の席に座ってから、バスがいつもとは違う方向に気付きました。
幼稚園前のひとつ先のバス停は、三系統の路線が停まる所でした。それを知らなかった私は、本来乗るべき「1系統」のバスではなく、別の系統のバスに乗ってしまったのです。
「間違って乗ったので降ろしてください」
そう言ったものの、バスは満員でした。そこで乗客の皆さんが、私を持ち上げて頭の上を順に送ってくれたのです。そして、出口まで辿り着いたところで降ろしてくれました。
でも、そこから自宅までどうやって帰ったら良いのかわかりません。その時の私は多分困って立ちすくんでいたのだと思います。
その時、リヤカーを引いていたおばあさんが通りかかって、私を荷台に乗せて自宅まで届けてくれました。
私のつけていた名札の裏に住所が書いてあるのに気づいたので、私の自宅がわかったのだと思います。