福井の食通たちが選ぶ「究極のメニュー」がこちらです 越前がにからこだわりフレンチまで...超絶品を食べつくす!
2022.02.28 12:00
提供元:福井県
王道福井グルメの元祖! 肉厚の鯖からあふれ出る旨味に感激
筆者の福井グルメ旅はまだまだ続く。小島さんが「福井で一番の食通」として紹介してくれたのは、ナレーターやラジオのMCを中心に活躍する岡田健志さんだ。福井では声を聞かない日がないほどの存在である。
そんな彼が教えてくれたのは、坂井市三国町にある「越前三國湊屋」の「元祖 焼き鯖寿司」。
「福井県の北の端にある小さな港町・三国町。愛すべき我が故郷のとっておきのグルメをご紹介します」(岡田さん)
越前三國湊屋は、福井名物「焼き鯖寿司」発祥の店。同店を運営するスターフーズの代表・中本貴久さんが「三国町の名物を作りたい」という思いで2000年5月に生み出したご当地グルメなのである。
今でこそお馴染みの存在になっているが、元祖の味が楽しめるのは越前三國湊屋だけ。この味を知らずに福井名物を食べた気になってはいけないのかもしれない。
包みを開けると、ずっしりとした焼き鯖寿司が登場する。鯖の脂の香りがふんわりと漂ってきて、食欲が増す。
断面を見ると、ふっくら肉厚の鯖が圧倒的な輝きを放っている。食べれば真っ先に飛び込んでくるのも、もちろん鯖の味。食べ進めるほどに広がりを見せる鯖の旨味。すぐ虜になってしまった。
そして、越前三國湊屋オリジナルのお酢、コシヒカリの醸し出す甘味と、鯖以外の食材の味わいもたまらない。
そこに大葉とガリが絶妙な酸味をもたらし、口の中が脂っぽくならず、さっぱりする。この酸味があるからこそ、鯖の旨味が常に新鮮に感じられて箸が止まらなくなってしまうのだ。
正直1人で食べきれるか不安になる大きさだったが、気づけば包みの上から寿司はなくなっていた。もし、お土産用に余分に買っていたら、それも食べきってしまっていただろう。