江戸の宿場町から昭和の港町まで... ローカル線&路線バスで巡る「なんちゃってタイムスリップ福井旅」
2022.01.21 12:00
提供元:福井県
港町らしい建物と街並み
腹ごしらえを済ませた筆者は再び「ぐるっと敦賀周遊バス」に乗り、様々な場所を巡る。
例えば「博物館通り」で降りれば、町屋を活用したカフェやショップ、毎年9月に行われる「敦賀まつり」で巡行する山車が展示されている「みなとつるが山車会館」や高木栄子さんの作品が展示されている「創作和紙人形 紙わらべ資料館」など、敦賀の歴史に触れられる施設がずらり。
その中でもひときわ目立っていたのが、昭和初期に建てられた旧大和田銀行本店(現在は敦賀市立博物館)だ。堂々とした建物から当時の銀行の繁栄を感じ、圧倒された。
また、「金崎宮」停留所で下車すれば、列車の灯火に使用されるカンテラの燃料を保管する油庫として使われていた「旧敦賀港駅ランプ小屋」や、1905(明治38)年に外国人技師の設計により石油貯蔵庫として建てられた「敦賀赤レンガ倉庫」などレンガ造りの建物が見られる。
旧敦賀港駅ランプ小屋は、まるで絵本の中に出てくるような、まさに「小屋」といった小さくて可愛らしい見た目でほっこり。また、海に向かって並ぶ頑丈そうで立派な赤レンガ倉庫には、港町らしさを感じた。筆者が訪れた日は休みだったが普段は国際都市敦賀の街並みを再現したジオラマを展示した「ジオラマ館」や、レストランとして賑わっているようだ。