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江戸の宿場町から昭和の港町まで... ローカル線&路線バスで巡る「なんちゃってタイムスリップ福井旅」

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2022.01.21 12:00
提供元:福井県

明治時代の芝居小屋へ

小浜西組地区から駅の方に向かって表通りを戻っていくと、道なりにぽつぽつと灯篭(とうろう)が並んでいた。明治期に芝居小屋として栄えた「旭座」のものだ。秋祭りやクリスマスイルミネーションの時期などに期間限定で設置されているという。

ぽつぽつと並んでいる
ぽつぽつと並んでいる

旭座は福井県に現存する近代最古の芝居小屋で、昭和中期に酒造店の倉庫として使用されていたのを最後に、長く手つかずになっていた。しかし県の建築士会青年部や市民有志からの保存と活用の要望を受け、2014年に市の文化財に指定。2016年には、まちの駅として移築・復原された。

まちの駅・旭座
まちの駅・旭座

旭座自体は明治初期から劇場として営業していたとされているが、現在復原されているのは1910(明治43)年に整備されたときの姿だと考えられている。今も、当時の木材等が約40%残っているそうだ。

一般の観光客でもまちの駅の案内所で声をかければ中を見学することは可能とのこと。早速、中に入れてもらった。

1階桟敷席
1階桟敷席

中も、花道や桟敷席、舞台と当時の雰囲気をそのままに、見事に再現されている。

各所に古く太い柱や梁が使われており、なかには明治時代の職人が残したメモのようなものも見ることができた。100年以上前の人たちの息づかいを感じる......。

サイン?落書き?
サイン?落書き?

この旭座は現在、落語や演奏会、映画の上映会等で活用されているそうで、舞台設備やトイレ、楽屋などは最新のもので整えられていた。

今度は観客として訪れて、芝居小屋としての熱気を味わってみたいものだ。

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