「埼玉の味」に潜む魔力――くらづくり本舗の最中「福蔵」に、都民もハマっ子も舌つづみ【教えて!自慢の銘菓】
2021.12.20 18:00
「埼玉の味と言えば?」「福蔵じゃ」
1887年創業のくらづくり本舗は、小江戸の異名を持つ川越市に本店があり、さいたま市や狭山市など市外にも店舗を持っている。
老舗和菓子メーカーである同社では、スイートポテトの「べにあかくん」、さつまいもの素朴な味わいが楽しめる「ぽくぽく」といった商品を提供しているが、中でもとりわけ知名度が高いお菓子が「福蔵(ふくぐら)」だ。
福蔵は、北海道十勝平野産の小豆を使用した粒あんと、佐賀県産ひよく米でつきあげた「福餅」と呼ばれるお餅を最中で包んだ一品である。
くらづくり本舗の公式サイトによると、福蔵は40年以上にわたって販売され、年間350万個も売り上げるそうだ。
埼玉県民にとっては、川越市の観光名所である喜多院の五百羅漢の羅漢様が「埼玉の味と言えば?」「福蔵じゃ」と会話をする、テレビ埼玉で放送されているCMでお馴染み。
著名人にも知られた存在で、人気テクノポップユニット・Perfumeの「あ~ちゃん」こと西脇綾香さんは20年11月11日発売の雑誌「anan」(マガジンハウス)の中で、「私のテッパン手みやげ」として福蔵を紹介。07年5月24日放送のバラエティ番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」(フジテレビ系)では、女優の戸田恵梨香さんが、お土産として福蔵を持参していた。