頭も体も心もスッキリ! 福井県で「寺社巡り」してみたら...めちゃくちゃ「ととのった」件
福井の歴史に思いを巡らせつつ、リラックス
1日目
11:59 福井駅到着
東海道新幹線から特急しらさぎに乗り換え、福井駅に到着。せっかくここまで来たのだから、清大寺だけ見て帰るのはもったいない。筆者は1泊2日の「福井神社仏閣めぐり」を決行することにした。
いろんなところを急いで見て回るより、じっくり見ていきたい。今回は5か所の神社仏閣を訪れる。まず向かったのは、福井市内の寺・神社。「大安禅寺」がトップバッターだ。
13:00 敷地内の「千畳敷」には歴代福井藩主が眠る
1658年、福井藩主松平家の永代菩提所として建立された大安禅寺。境内から300メートルほど登った山中には歴代藩主の廟所(墓所)・通称「千畳敷」がある。
福井産の名石「笏谷石(しゃくだにいし)」の石板が1360枚敷き詰められている。大名墓としては日本一と称されるほどの広さだ。その中には高さ3.7メートルの墓石が10基――圧巻の迫力である。
13:30 大安禅寺(だいあんぜんじ)の中へ
大安禅寺は、08年に本堂など5棟が国の重要文化財に指定されている。それらは18年11月から約12年間にわたる「令和の大修理」の真っ最中。そのため拝観できる場所は制限されているが、「今しか見られない」ものもある。
本堂の修理工事の様子を見学できるスペースが設けられているのだ。間近で職人の技術を垣間見ることができる「今だけ」のレアスポットだ。
その他、見学できるのは座禅修練道場「枯木堂」や、同寺を築いた松平光通を祀る「開基堂」、初代住職である大愚禅師を祀る「開山堂」など。
大安禅寺は禅を身近に感じられる取り組みとして、職員に案内してもらえる「おもしろ拝観コース」、副住職の法話を聞ける「生き生き法話コース」、坐禅や写経の体験ができる「坐禅コース」「写経コース」、精進料理を食べられる「精進料理拝観コース」といった拝観・体験のプランを用意している(いずれも要予約)。
筆者は「おもしろ拝観コース」を体験。まず、「枯木堂」で寺の歴史について教えてもらい、それから少しだけ坐禅体験。なんと仏像の真上からスクリーンが降りてきて、住職が動画で登場した。
「坐禅」というと難しそうなイメージがあるかもしれない。しかし、スクリーン上の住職がやり方をわかりやすく教えてくれるので、初心者でも戸惑うことはない。
姿勢を正して、おりんの音にあわせながらゆっくりと呼吸。住職に言われる通り「ひとつ」「ふたつ」と声に出さずに数えていると、いろんなことが思い浮かんで、そして消えていく。坐禅を終えて再び立ち上がった時には、頭がすっきり。目も耳もリフレッシュしたように感じた。
また、動画には思わずクスッとしてしまう演出もある。どんなものなのかは、ぜひ拝観の際に確かめてみてほしい。