これぞ海兵たちのオールドスタイル 旧日本海軍のレシピを復元した「よこすか海軍カレー」を食べる
オールドスタイルな海軍カレー
やってきたのは京急本線横須賀中央駅の東口。99年に「カレーの街よこすか」を宣言した横須賀市には、「よこすか海軍カレー」というご当地グルメがある。
旧日本海軍のレシピから現代に復元された「海軍カレー」で、「よこすか」とひらがなで書くのが正式名称だ。
「カレーの街よこすか」の公式サイトによると、横須賀市内で提供していること、サラダと牛乳を添えて提供していること、などからなる「よこすか海軍カレー五原則」を守っているものだけが、その名称を冠することができる。2016年9月時点では45店のカレーが「よこすか海軍カレー」として認定されているという。
今回はそれら店舗のうち、より原点に近いオールドスタイルのものを提供しているという店にやってきた。
横須賀中央駅から徒歩2分ほどの場所にある、「横須賀海軍カレー本舗」だ。
階段を上って2階に上がると、船の舵輪や記念艦「三笠」(横須賀で固定保存されている旧日本海軍の戦艦)に関するポスターなどが壁に飾られたオシャレなホールが。店舗公式サイトによれば、かつての戦艦三笠の船内の士官室をイメージした内装になっているという。
出迎えてくれたスタッフに案内され、店内の一席に腰を落ち着けたところでさっそく海軍カレーを注文。ビーフカレーかチキンカレーのどちらかを選べるとのことだったので、今回はスタッフの方が勧めてくれたビーフをチョイスした。
待つことしばらく、お目当ての海軍カレーが運ばれてきた。
こちらが横須賀海軍カレー本舗で提供されている「よこすか海軍カレー スペシャル」(ビーフ)だ。
小さな陶器のポットに入れられたカレールーと、別盛りのライス。これにサラダ、薬味の福神漬けとフルーツチャツネ(ペースト状の調味料)、牛乳、ホットコーヒーがついている。
さっそくポットに入ったルーをライスに回しかけて一口。フルーティーな風味があり、しかし後味はしっかりとスパイシーだ。甘すぎず辛すぎずでちょうど良い塩梅になっている。一口大にカットされた野菜や肉は柔らかく煮込まれており、ルーとよく馴染む。これは文句なしに美味しい。
また、添えられたチャツネをルーに加えて食べてみると、甘みやフルーティーな風味が増してよりまろやかになり、これもうまい。付け合わせのサラダもつまみつつ、ペロリと平らげてしまった。