これぞ海兵たちのオールドスタイル 旧日本海軍のレシピを復元した「よこすか海軍カレー」を食べる
オールドスタイルな海軍カレー
やってきたのは京急本線横須賀中央駅の東口。99年に「カレーの街よこすか」を宣言した横須賀市には、「よこすか海軍カレー」というご当地グルメがある。
旧日本海軍のレシピから現代に復元された「海軍カレー」で、「よこすか」とひらがなで書くのが正式名称だ。
「カレーの街よこすか」の公式サイトによると、横須賀市内で提供していること、サラダと牛乳を添えて提供していること、などからなる「よこすか海軍カレー五原則」を守っているものだけが、その名称を冠することができる。2016年9月時点では45店のカレーが「よこすか海軍カレー」として認定されているという。
今回はそれら店舗のうち、より原点に近いオールドスタイルのものを提供しているという店にやってきた。
横須賀中央駅から徒歩2分ほどの場所にある、「横須賀海軍カレー本舗」だ。
![駅から歩いてすぐの場所にある(記事中の画像はすべて2020年12月9日編集部撮影)](https://cdn.j-town.net/images/2020/town/town20201218133502.jpg)
![一階がショップ、2階がレストランになっている](https://cdn.j-town.net/images/2020/town/town20201218133529.jpg)
階段を上って2階に上がると、船の舵輪や記念艦「三笠」(横須賀で固定保存されている旧日本海軍の戦艦)に関するポスターなどが壁に飾られたオシャレなホールが。店舗公式サイトによれば、かつての戦艦三笠の船内の士官室をイメージした内装になっているという。
![店内では明治期の軍艦内で流行っていたという優雅な音楽が流れている](https://cdn.j-town.net/images/2020/town/town20201218133641.jpg)
![壁に飾られた「Z旗」。Z旗には日本海海戦(1905年)の折、連合艦隊旗艦「三笠」のマストに掲げられたという逸話があるのだとか](https://cdn.j-town.net/images/2020/town/town20201218133709.jpg)
出迎えてくれたスタッフに案内され、店内の一席に腰を落ち着けたところでさっそく海軍カレーを注文。ビーフカレーかチキンカレーのどちらかを選べるとのことだったので、今回はスタッフの方が勧めてくれたビーフをチョイスした。
![テーブルには海軍の極秘書類風のメニュー表も](https://cdn.j-town.net/images/2020/town/town20201218133841.jpg)
待つことしばらく、お目当ての海軍カレーが運ばれてきた。
![これが「よこすか海軍カレー」だ!](https://cdn.j-town.net/images/2020/town/town20201218133931.jpg)
こちらが横須賀海軍カレー本舗で提供されている「よこすか海軍カレー スペシャル」(ビーフ)だ。
小さな陶器のポットに入れられたカレールーと、別盛りのライス。これにサラダ、薬味の福神漬けとフルーツチャツネ(ペースト状の調味料)、牛乳、ホットコーヒーがついている。
さっそくポットに入ったルーをライスに回しかけて一口。フルーティーな風味があり、しかし後味はしっかりとスパイシーだ。甘すぎず辛すぎずでちょうど良い塩梅になっている。一口大にカットされた野菜や肉は柔らかく煮込まれており、ルーとよく馴染む。これは文句なしに美味しい。
また、添えられたチャツネをルーに加えて食べてみると、甘みやフルーティーな風味が増してよりまろやかになり、これもうまい。付け合わせのサラダもつまみつつ、ペロリと平らげてしまった。