これぞ海兵たちのオールドスタイル 旧日本海軍のレシピを復元した「よこすか海軍カレー」を食べる
「肉じゃが論争」が「よこすか海軍カレー」のきっかけに
それから時は流れて1998年、海上自衛隊横須賀地方総監と横須賀市の商工会議所会頭、市役所役員が集まっての食事会が開かれた。
そのころ、海上自衛隊の基地がある舞鶴(京都)と呉(広島)では、双方が「肉じゃが発祥の地」を主張。いわゆる「肉じゃが論争」だ。肉じゃがも旧日本海軍で生まれた料理だと言われているため、自衛隊を活用しての町おこしが始まっていた。
食事会でその取り組みが話題にのぼり、横須賀でも何かできないかとなった時、地方総監が「カレーライスはどうか」と提案したという。
この出来事をきっかけに、横須賀市としてご当地グルメ「よこすか海軍カレー」を売り出していくことになったのだそうだ。
「海軍の街である横須賀でカレー発信の地として地域活性化を目指すことを目的に、1999年5月20日に『カレーの街よこすか推進委員会』が発足しました。
その流れの中で2005年、当時『海軍カレー』はレストランで提供されるかお土産として買うかのどちらかしか無かったことから、それらを兼ね備えた初めての店として『横須賀海軍カレー本舗』が誕生しました。それから現在に至るまで、当店では『よこすか海軍カレー』の中でもより原点に近い、英国海軍のカレーシチューをベースとしたカレーということで提供し続けています」(横尾さん)
皆さんもぜひ一度、本格的な「海軍カレー」を食べに横須賀に足を運んでみてはいかがだろう。