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<東京暮らし(18)>知っていますか「メンズフラダンス」

中島 早苗

中島 早苗

2019.12.29 13:00
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「メンフラ」の意外な歴史

クラスが始まる前に、協会代表理事で講師の土屋聡さん(41)に話を聞いた。

土屋さんは元々ドラマーとして活躍するミュージシャンだった。しかし34歳で結婚したのを機にプロデューサーに転身。3年前、男性だけでフラを踊る「モキハナボーイズ」のステージに衝撃を受け、モキハナボーイズの人たちと一緒にメンフラの協会を設立するに至った。

左から、講師の土屋さん、愛甲さん、中野さん、村田さん、渡辺さん
左から、講師の土屋さん、愛甲さん、中野さん、村田さん、渡辺さん

土屋「僕は自分自身ドラマーだったので、さまざまなミュージシャンのステージを見る機会が多く、音楽性やクオリティについても理解しているつもりです。それが、モキハナボーイズのステージを見た時に、とにかく一生懸命踊る純粋さに胸を打たれて。素晴らしいショーだなと思い、メンフラを日本でももっと広めたいと考えたのです」

土屋さんによれば、もともとハワイではフラは、男性が神に捧げる特別な踊りで、女性はサポート役だったという。当時の踊りは今では「古典フラ」と称されるが、その歴史は1820年に閉ざされてしまう。キリスト教が入って来て、ハワイアンの伝統や信仰が否定され、裸に腰蓑で踊るフラは野蛮だとして禁じられたのだ。

それから50年以上が経った、カラカウア大王の時代。大王はハワイ的精神をよみがえらせ、フラをはじめとするハワイの伝統文化が再び公共の場で日の目を見るようになったのである。復活したフラはウクレレなどの楽器が取り入れられた新しい音楽と共に、女性も多く踊る「近代フラ」として広まっていった。

さて、そんなフラだが、日本のフラ人口は全体でおよそ100万人。うち男性は1000人以下とみられているが、土屋さんは「少しずつ増えているという手ごたえを感じています」と言う。

メンフラやハワイ音楽のライブを楽しめる「OYAJI PARTY」や、「そいやっ!男Hula祭り」などのイベントは盛況。毎月第一水曜日の夜は、六本木アロハステーションで、ライブミュージックでフラが踊れる「MENHULA NIGHT FEVER」も開催されている。

メンフラアイドルもデビュー予定
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