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<東京暮らし(18)>知っていますか「メンズフラダンス」

中島 早苗

中島 早苗

2019.12.29 13:00
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メンフラアイドルもデビュー予定

2020年の春には3人のメンフラアイドルを売り出す予定だという土屋さん。

では実際の練習風景を見てみよう。

クラスは1時間。前半30分がストレッチや、ステップなどの基礎練習で、後半30分は課題曲を踊る。

ステップや振りにはメンフラらしい勇ましいものも
ステップや振りにはメンフラらしい勇ましいものも

時間になって集まって来た参加者の皆さんに話を聞いてみた。

まずはアイドルとして売り出し予定の一人、愛甲広夢さん(26)。メンフラ協会の公開オーディションに合格し、現在デビューに向けてレッスンを受けている。

愛甲「フラは最初は難しくないかと思っていましたが、ステップと振りを同時に動作するなど、思った以上に難しいし、ハードです。初めて聞くハワイ語の歌詞を覚えるのも大変で(笑)」

土屋さんの紹介で始めたという渡辺悠也さん(32)は、「1回見に来て、お試し体験をしてから参加しています。最初は難しかったですが、踊っていると体幹の筋力が大事で結構使うので、生涯続けられるスポーツになると思って楽しんでいます」。

一番最近の参加者で、今日で3回目という村田佳介さん(27)はプログラマー。下に紹介する中野さんの紹介で来ているという。「結構難しいですが、リズムに乗れると楽しい」

土屋さんと2年以上前からの知り合いだという中野光裕さん(46)は、普段はセミナー講師をしている。

中野「お試し体験会に来て、はまりました(笑)。フラダンスなんて、となめていましたが、やってみると意外としんどい。足腰を使うので運動になるし、姿勢がよくなる気がします。見た目の印象より、やりがいがありますよ。腰の位置を低くしたまま踊り続けられる人は上手ですね」
中島「メンフラの魅力ってどんなところでしょう?」
中野「一体感ですかね。一緒に踊っている時も感じますし、イベントなどでは、踊っている人と見ている人が一体になれる気がします。見ている人も踊れますしね。ITが浸透して、同じ会社でも横に座っている人の仕事の中身を知らない、みたいな今の世の中で、一体感、つながり感を体験できるのは貴重な時間です。フラって奥が深いですよ」

年をとっても続けられる趣味である点も魅力だという。

中野「先日行われた『OYAJI PARTY』で、60、70代のメンフラグループがいらしたんですが、それが格好よくて。その年代でスポットライトを浴びられるチャンスってなかなかないと思いますが、メンフラをやっていればあるんだなと(笑)。年をとっても刺激を受けられるっていいですよね」
動きを合わせて踊る一体感が魅力
動きを合わせて踊る一体感が魅力

前で踊る講師の土屋さんを見本に踊る皆さんを見ていたら、楽しそうで、ちょっとやってみたいなと思った。上手な人ほど、体幹や頭がぶれずに無駄な動きがないのがわかる。確かにこれは、生涯続けられるスポーツ、趣味になりそうだ。

メンフラは力強さと、コミカルな動きで、見るだけでも楽しい。人気なのもうなづけて、来る年のイベントを見に行ってみようか、という気にさせられる。

外の空気は冷たいが、スタジオの中にはハワイアンミュージックが流れ、汗をかきながらフラを踊るメンズがいる。今年も皆さん、さまざまなことがあったと思う。来年はよい年になりますように。メンフラを踊る皆さんを見ながら、そんなことを考えた2019年末の夕べだった。

中島早苗

今回の筆者:中島早苗(なかじま・さなえ)

1963年東京墨田区生まれ。婦人画報社(現ハースト婦人画報社)「モダンリビング」副編集長等を経て、現在、東京新聞情報紙「暮らすめいと」編集長。暮らしやインテリアなどをテーマに著述活動も行う。著書に『北欧流 愉しい倹約生活』(PHP研究所)、『建築家と造る 家族がもっと元気になれる家』(講談社+α新書)、『ひとりを楽しむ いい部屋づくりのヒント』(中経の文庫)ほか。
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