伸び悩む「海軍の町」呉は、道路開通で変われるか?
2015.03.21 07:04
呉市「これまでにないチャンス!」関西方向の観光客に期待
尾道市の観光協会で、観光パンフレットを売り込む呉市の職員の姿がありました。道路の全線開通を前に呉市では、観光スポットを掲載したドライブマップを作成し、県内の観光案内所などに配布しています。
東広島・呉自動車道路は、全長32.8kmで、山陽自動車道の高屋ジャンクションと呉市阿賀インターチェンジを結ぶ無料の高速道路です。2012年にはおよそ4分の3が完成していましたが、途中区間が開通しておらず、利用者は一般道を経由していました。
高速道路や広島空港からのアクセスが悪く、道路事情が観光客誘致の足かせになっていた呉市にとって、全線開通はこれまでにないチャンスです。
一般道を経由する従来のルートは、インター下の交差点が朝夕のラッシュ時に渋滞するのだといいます。国道375号は、片側1車線の道路としては交通量が多く、小さな事故も良く起きています。道路が全線開通すると、一般道を経由することなく、およそ12分ほど短縮できる試算です。
また、呉市内の企業でも、全線開通によって増えると見込まれる観光客に向けた、様々な新サービスを始めています。