家に固定電話もなかった70年ほど前、小さな子が迷子になったら大人たちは大慌て。 でも、迷子になった本人は意外とケロっとしていたのかも!? ――兵庫県在住の40代女性・みちみちみっちさんが語る、母の体験。 たった一駅の旅のはずが(画像はphotoAC) <みちみちみっちさんからのおたより> 70年近く前、私の母が小学校に上がる前の1月4日のこと。 当時尼崎に住んでいた母は、阪神電車で一駅離れたおばさんの家にひとりで行こうとしていました。 着物を着せてもらって、祖母に「ひとつめの駅で降りるんやで」と言われたとおりに降りたつもりでした。 迎えに来ているはずのおばさんの姿はなく しかし、母が乗ったのは各駅ではなく準急でした。 迎えに来ているはずのおばさんの姿はなく、交番で保護してもらいました。 当時は携帯電話どころか家にも電話はなく、本人は住所も言えず、大人たちはてんやわんやだったようです。 家に電話もない時代に(画像はphotoAC) お昼時になり、母の相手をしてくれていた新人警官が、「きつねうどん食べるか」と言ってくれたとのこと。ところが母は、 「親子丼がいい」 警官は困った顔で財布の中を見ながら「きつねうどんにしてーな」と言ったところ、母が「親子丼」と言い張り、警官ご自身は何も食べず母に親子丼を食べさせてくれたそうです。 その後も、着物姿の母はトイレに行けず困らせたりもしたそうです。 親子丼はぜいたく品だった!? 母も今では孫に恵まれ、立派なおばあちゃんになりました。 今でも親子丼を見るたびに、あのときの新人警官の方を思い出すそうです。当時はすごいぜいたくな食べ物だったことでしょう。 ごちそう様でした、そしてありがとうございました。