宇宙はあの〝ジャスコ釧路店〟より近い!? 種子島にある案内板が話題「車で行けそう」「ロマンありすぎて涙出る」
宇宙への発着点にしたい
ところで宇宙への案内板が設置されたのは、いつ? どんな経緯で?
Jタウンネット記者は、南種子町役場に電話で問い合わせてみた。取材に応じたのは、企画課観光経済係の担当者だった。
担当者によると、案内板設置のきっかけになったのは、2023年12月に開催された「種子島宇宙芸術祭ライトフェスティバル」。「自然×宇宙×アートの融合」をテーマにしたアートフェスティバルだ。
企画に参加した世界的ライトアーティスト・千田泰広氏の発案で、宇宙への案内板を作ることになったという。
宇宙まで100キロというのは、国際航空連盟(Federation Aeronautique Internationale: FAI)という組織が、大気がほとんど無くなる高度100キロから上を宇宙と定義しているからだ。
ただ、村木さんの投稿までの間は......。
「千田さんのアイデアを基に、『宇宙への発着点にしたい』というコンセプトで、南種子町で案内板を製作し、設置にこぎつけたのですが、実は今までとくに反響はないまま......」(同担当者)
ちょっと寂しい感じだったようだ。
もしかしたら、南種子町に住む皆さんにとって宇宙はとても身近で、この町が宇宙への発着点であることも、当然なのかもしれない。だとしたら、「当たり前のこと」とスルーしてしまうのも無理はない。
ところが、村木さんの投稿によって町外に発信されると、話題は爆発的に広がった。
担当者は少し驚いたと同時に、内心ホッとしたという。
繰り返しになるが、地球観測衛星「だいち4号」搭載のH3ロケット3号機は6月30日に打ち上げの予定。
「宇宙への発着点」と、飛び立つロケットを見るために、種子島に旅してみてはいかがだろう。