マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界 第百六十二回 ローソン限定「利尻らーめん味楽監修 焼き醤油味らーめん」 文・写真:オサーン カップ麺ブロガーのオサーンです。 「ご当地カップ麺」連載の第百六十二回目となる今回は、ローソン限定のカップ麺「利尻らーめん味楽監修 焼き醤油味らーめん」を紹介します。 製造元は東洋水産系で、北海道・利尻島の「利尻らーめん味楽」が監修し、お店の看板メニュー「焼き醤油らーめん」の味を再現しています。 ローソン限定「利尻らーめん味楽監修 焼き醤油味らーめん」 北海道の離島のラーメン店が「新横浜ラーメン博物館」に出店 「利尻らーめん味楽」は、北海道・利尻島にある人気ラーメン店。 テレビで「日本一行きづらいラーメン店」として紹介され話題になり、巷では「最北の行列店」と呼ばれることも。今回の商品ではパッケージに「最果ての行列店」と書かれています。 離島である利尻島に行くには、札幌や新千歳空港からそれぞれ1日1便(札幌からは季節によって2便体制、新千歳からは例年6~9月の季節運航、利尻富士町公式サイト参照)の飛行機に乗るか、稚内から1日2~4便のフェリーに乗らなければなりません。 その上、お店は木曜定休の週6営業ではあるものの、午前11時半から午後2時までのたった2時間半(6~9月のみ午後2時半までの3時間)しか開いていないという、あまりに訪問ハードルが高いお店です。 にもかかわらず、このお店をめがけて利尻島にやってくる観光客も多いとのこと。 開店前からお店の前に行列ができる人気ぶりで、その光景は北海道の長閑な離島の風景とは一線を画す利尻島の風物詩となっています。 利尻島といえば、利尻昆布やウニが有名で、観光客向けに地元産のウニ丼や焼き魚などを供する飲食店が多い中で、利尻らーめん味楽がミシュランガイドのビブグルマンに選出されたり、あの「桃太郎電鉄」で利尻の物件に「利尻ラーメン屋」が登場したりと、「利尻らーめん」も利尻の名物のひとつに数えて間違いありません。 「利尻らーめん味楽」は「新横浜ラーメン博物館」にも出店 2017年からは、利尻島の本店に加えて「新横浜ラーメン博物館」でも出店しており、お店の味を楽しむハードルはだいぶ下がりました。 離島のお店がラー博に出店するまでに有名になるというのは本当すごいことです。本店も人気ですが、ラー博のお店も強豪ひしめく中で一番人気と評されることが多いようです。 看板メニューは今回のカップ麺でも再現されている「焼き醤油らーめん」で、利尻昆布を使っただしと香ばしい焼き醤油が特徴のラーメン。 カップ麺は「焼き醤油『味』らーめん」となっているので、おそらく本当の「焼き醤油」を使っているわけではないと思いますが、利尻昆布や焼き醤油の雰囲気がきちんと感じられるのか楽しみです。 焼き醤油の香りと利尻昆布の甘み全開のスープ ローソン限定「利尻らーめん味楽監修 焼き醤油味らーめん」完成 スープは、豚鶏ベースに昆布だしを効かせた醤油味で、スープ表面にはラードなどの油脂が浮いています。 昆布の旨みや甘みが特徴的で、実際にスープに使われている「こんぶエキス」には利尻昆布が用いられているとのこと。 その影響か、特に昆布由来の甘みの強さはラーメンのスープとしてはかなり独特で、後味として甘みを伴った強い旨みが口に残ります。 「利尻らーめん」を謳い、実際に名物の「利尻昆布」によるだしの旨みや甘みが最も目立って感じられるのは、手に取る人の期待に満額回答していてとても素晴らしいのではないでしょうか。 「利尻昆布ラーメン」と言っても過言ではないでしょう。 焼き醤油味の香ばしさも目立つ 昆布の旨みや甘みとともに、スープ表面の油脂から焼き醤油の香ばしさも感じられます。 一口食べてまず焼き醤油の風味が鼻に抜けるのが大きなインパクト。 だんだん昆布の旨みや甘みの方が目立ってきますが、焼き風味も最後までしっかり感じられ、スープの味に昆布一辺倒ではない味の広がりを加えていました。 以前ファミマから出ていた「味楽」カップ麺 ちなみに、今回はローソン限定の東洋水産の商品ですが、以前にファミマ限定のサンヨー食品製のカップ麺が出ていたことがありました。 今回の商品に比べて焼き醤油の風味は限定的でしたが、スープが丸ごと昆布味という印象で、こちらも今回とはまた違う魅力のあるカップ麺でした。 肉厚のキクラゲが利尻昆布みたい 中太で縮れのついた油揚げ麺 麺は、中太で縮れのついた油揚げ麺。 弾力があって主張が強い食感ですが、スープの昆布や焼き醤油の香りも強いため、麺とスープのバランスは良好です。 お店の麺も黄色い中太縮れ麺のようなので、今回の麺は遠からずといったところではないでしょうか。 麺量は70グラム入っていて、タテ型カップの名店再現系カップ麺の一般的な量でした。 肉厚なキクラゲが入っている 具は、豚肉、キクラゲ、メンマ、ネギの組み合わせ。 お店のラーメンにも入っているキクラゲが、大きな特徴となっています。 お店のキクラゲはよく豚骨ラーメンで使われるような千切りのものですが、今回入っているのは肉厚でカットが大きめなので、最初は一般的な昆布よりずっと肉厚な利尻昆布をカットして入れているのだと勘違いしました。 豚骨ラーメン以外でキクラゲが入っているのをあまり見ないですよね。 キクラゲ以外にも豚肉やメンマがたくさん入っており、スープだけでなく具もしっかり充実していました。 カップ麺から逆引きでお店の味が気になる 昆布の旨みや甘みが際立つスープは、鼻に抜ける焼き醤油の風味によって昆布一辺倒ではなく味の広がりが感じられました。 繰り返しにはなりますが、カップ麺オリジナル要素である肉厚のキクラゲが、まるで利尻昆布が入っているかのようなのも印象的です。 筆者は残念ながら、まだ本店もラー博のお店も行ったことがありませんが、この昆布の旨みや焼き醤油の風味がお店ではどう表現されているのか、カップ麺から逆引きで興味がそそられました。 いつか食べてみたいと思います。 筆者:オサーン カップ麺ブロガー。十数年前に出会った「日清麺職人」のおいしさに感激したことがきっかけでブログを開設。「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」で毎週発売される新商品を食べて毎日レビューしています。豚骨スープとノンフライ麺の組み合わせがお気に入りですが、実はスープにごはんを入れて食べるのが最も至福の時です。 X(@ossern)