ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
旅先いい話

「ギャン泣き不可避」「トラウマになる」 移住から10年、地域のために働く便利屋が「鬼」になったワケ

仲久保 岳

仲久保 岳

2024.02.10 11:00
0

鬼は内からやって来た!?

出張時の様子であった(画像は再掲)
出張時の様子であった(画像は再掲)

雄太さんとのんこさんは新潟県十日町市に住む夫婦。雄太さんは地域の為の便利屋さん「お松の手」の経営者。長崎県出身で、この街に移住してきて、10年目を迎える。

そんな彼は「根がまじめ」。鬼の扮装にも、本気で取り組んでいる。

例えば、鬼が出てくるまでの演出を考える。台本も考える。鬼の起源や意味なんかを調べて、鬼についての知識を深めたりもした。

鬼は外からでなく、まずは内から形作られていたのだ。すごい役者魂である。

その後、外側の番。不要な毛を剃り、全身に保湿クリームを塗り込み、安いスプレーを全身に吹き付ける。パンツを履き、事前に作っておいた角や爪を瞬間接着剤で直付け(!)する。半分に切って穴を開けたピンポン玉を、目元にハメる。

......これを実際に実行するには、結構な覚悟がいるはずだ。しかも、2月の新潟である。パンツ一丁で寒くないわけがない。

大丈夫なのか? のんこさんに聞くと、こう答えた。

「人並みには寒いけれども、鬼役を演じきる為に寒さを無視しているそうです」

この鬼だけは、内に入れてあげたいものだ。

PAGETOP