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旅先いい話

「ツアー旅行中、私と友人だけを乗せてバスが突然発車。運転手には言葉が通じず、連れ去られるのかと怯えていたら...」(兵庫県・40代女性)

大山 雄也

大山 雄也

2022.12.17 08:00
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「連れ去られるのではないだろうか...」

当時は2月で寒かったので、他のツアー参加者が来るまでバスの中で待たせてもらえるのだと思いました。ですが、バスは私たち2人を乗せると急に発車したのです。

驚いた私たちは、「もしかしたらバスが間違っていたのかもしれない!」と思い、慌てて運転手のおじさんに英語で話しかけました。ですが、おじさんはイタリア語しか話せないようなことを身振りで伝えてくるのです。私たちは焦りました。

「もしかして連れ去られるのではないだろうか......」

そんな最悪なことも頭に浮かんだ時、おじさんが歌を歌い始めました。

民謡のようなものをいくつか楽しそうに手を振りながら歌うおじさんの様子に、次第に私たちも和み始め、手でリズムを打っていました。

おじさんの歌に合わせて手拍子(画像はイメージ)
おじさんの歌に合わせて手拍子(画像はイメージ)

そしておじさんがある歌を歌い出した時、「これ知ってる!」と気づきました。それは、「鬼のパンツ」でした。

私と親友が、おじさんのイタリア語にあわせて日本語で合唱すると、おじさんは共通の歌があったことに喜んでくれた様子で、何度も「鬼のパンツ」を3人で歌いました。

運転手のおじさんから預かったメモ
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