「ツアー旅行中、私と友人だけを乗せてバスが突然発車。運転手には言葉が通じず、連れ去られるのかと怯えていたら...」(兵庫県・40代女性)
運転手のおじさんから預かったメモ
そうしている内にふと気づくと、先程の待合せ場所に戻ってきていました。
時間を見ると、集合時間ちょうど。他の日本人観光客の方も乗り込んできました。
その時にやっと、おじさんは早く着いた私たちを楽しませようと街を周りながら歌を披露してくれていたことに気づいたのです。
帰り際、このお礼を言葉で伝えきれないことを残念に思いつつ、握手をしながら「サンキュー」と心を込めて伝えました。おじさんはニコニコ笑いながら握手を返してくれました。
バスを降りた後、ガイドさんから「バスの運転手から預かった」とメモを渡されました。イタリア語なので、着いたホテルのフロントの方に訳してもらうと、こう書いてありました。
「素晴らしい時間をありがとう。この先もあなた達に幸運がありますように」
言葉も通じないバスの運転手のおじさんと歌で心が通じた、ほんの数十分、けれど二十五年経った今でも忘れられない大切な思い出です。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)