ネオン管を付けた車が...
突然の事で思考が停止し、しばらく水の中におりましたが、その後なんとか這い上がりました。
しかし、自転車は水路の中です。街灯も少なく人通りもない暗闇で、私はびしょ濡れのまま呆然と川を見つめるしかなく......。
その時、一台の車が近づいてきました。若い人が好みそうな、当時流行りのネオン管を付けたような車で、車内からは音楽が漏れ聞こえていました。
その車は私の背後を通り過ぎ......そして、バックして私の所まで戻ってきたのです。
「大丈夫ですか!?」
車の中から三人の男性が降りてきて、私に近付いてきて声をかけてくださいました。