九州名物「焼豚ラーメン」から、なぜか「和歌山風」登場 これって一体どっちなの?食べてみるとまさかの泡が...
九州の「焼豚ラーメン」で「和歌山ラーメン」を再現!?
「焼豚ラーメン」は、佐賀県基山町の「サンポー食品」が1978年から製造販売するカップ麺ブランド。
地元九州では最も有名なカップ麺のひとつで、どのコンビニやスーパーの店頭にも並んでいます。
九州や近県から外に出てしまうと店頭に並ぶ頻度がグッと減るのですが、九州の人にとっては当たり前に手に入りやすいので九州のものという意識はあまりないようです。
以前、スタンダードな「焼豚ラーメン」については分析しているので、詳しくはこちらをご覧ください。
というわけで、今回の「焼豚ラーメン 和歌山豚骨しょうゆ」は、九州の人からすれば「定番のブランドから発売された『和歌山ラーメン』」ですが、九州外の人にとっては「『九州のカップ麺』なのに『和歌山ラーメン』」という、さらに1つ乗った、複雑な存在なのです。
なお、「和歌山ラーメン」は、主に和歌山県北部で供されるご当地ラーメンで、豚骨醤油味が基本。「和歌山ラーメン」を代表する存在の「井出商店」のラーメンは、どろどろの豚骨ベースに濃い醤油味を合わせています。
また、テーブルに置かれた「早寿司」と呼ばれる鯖寿司や、ゆで玉子と一緒に食べる風習があります。
一方の「焼豚ラーメン」の特徴は、やさしい味わいの豚骨ラーメンで、濃い醤油味の「和歌山ラーメン」とはまったく指向が異なります。
方向性の違う両者の組み合わせで、果たしてどのような一杯になっているのでしょうか。