マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界第七十九回ローソン限定「みんなのテンホウ監修テンホウメン」文・写真:オサーンカップ麺ブロガーのオサーンです。「ご当地カップ麺」連載の第七十九回目となる今回は、ローソン限定で発売されている、サローソン限定「みんなのテンホウ監修テンホウメン」「信州のソウルフード」のカップ麺「みんなのテンホウ」は、長野県南部の諏訪市で1956年に創業(当時は「餃子菜館」という店名)し、現在は長野県内のみに32店舗を展開するラーメンチェーン店ローソン限定「みんなのテンホウ監修テンホウメン」「信州のソウルフード」のカップ麺「みんなのテンホウ」は、長野県南部の諏訪市で1956年に創業(当時は「餃子菜館」という店名)し、現在は長野県内のみに32店舗を展開するラーメンチェーン店。長野ではラーメンや餃子の代名詞として多くの人に愛されており、「信州のソウルフード」と呼ばれることもあります。その一方で、県外に出てしまうとあまり知名度は高くなく、今回のカップ麺で初めて「テンホウ」を知る人が多いのではないでしょうか。長野県内のみに32店舗展開「ほとんどの県民が県歌『信濃の国』を歌える」と言われるなど、長野県民の地元愛の強さは広く知られていますが、「テンホウ」に対してもそれは発揮されています。長野県民にとっては、単なるチェーン店以上の大きな存在と言えるでしょう。「テンホウメン」を再現お店では、ラーメン、餃子、定食など豊富なメニューが展開されており、特にラーメンは台湾ラーメンや家系ラーメンなど多くの種類を網羅しています。今回のカップ麺で再現されているのは「テンホウメン」というメニューで、店名を冠したお店を代表するメニューのひとつ。長崎ちゃんぽん風のスープが特徴で、信州産の野菜も豊富に使われているとのこと。信州愛が詰まった「テンホウメン」が、カップ麺ではどのように再現されているのでしょうか。「みんなのテンホウ」カップ麺の内容物を確認「みんなのテンホウ」カップ麺の内容物別添袋は「仕上げの小袋」1袋のみ。カップには麺やスープ粉末の他に、キャベツやかまぼこなどかやく類がたくさん入っており彩りも豊か。サンヨー食品のカップ麺はスープや麺のレベルが高い一方で、具の量が少なくて物足りなく感じることが多いのですが、今回はボリュームがありそうです。「みんなのテンホウ」カップ麺完成スープは豚骨ベース魚介の旨みや野菜の甘みを加えた白湯スープ。「テンホウメン」というメニュー名ですが、ほぼ長崎ちゃんぽんと言って良いのではないかと思います。ただ、長崎ちゃんぽんとしてはあっさり味で、その中で野菜の甘みが際立って感じられるやさしい味わい。カップ麺で使われている野菜はお店のように長野県産というわけではなさそうですが、県民自慢の野菜のおいしさを引き立てるスープの味に、地元愛の強さを感じずにはいられません。カップ麺には珍しい「癒し系スープ」カップ麺といえばジャンキーな味を思い浮かべる場合が多いと思います。その中で、これだけやさしい「癒し系」のスープは珍しいのではないでしょうか。そんな全体的にやさしいスープのため、それほど強く効かせているわけではない胡椒のアクセントが相対的に目立っていました。スープ表面の油脂には炒め風味が別添の「仕上げの小袋」には、野菜を炒めた風味感じられる油脂が入っています。お店の海鮮や野菜などの具は炒めてからのせているため風味が豊かですが、その風味の臨場感を油脂に炒め風味をつけることで再現しているのです。こちらも強く香るわけではないのですが、やさしい味のスープの中にあっては目立って感じられ、胡椒のアクセントともにスープに味にエッジを加えていました。先ほどは、ほぼ長崎ちゃんぽんのスープだと書きましたが、これだけやさしい味わいの長崎ちゃんぽんはカップ麺でも食べたことがないので、癒し系の味が「テンホウメン」の大きな特徴と言えそうです。太麺&ボリュームのある具太めの縮れ麺ちゃんぽん風のやさしいスープに合わせられているのは、太めの縮れ麺。お店の麺も同様に「ちゃんぽん麺」は使われておらず、「長崎ちゃんぽん」ではなく「テンホウメン」であることのひとつの理由になっているようですが、カップ麺の油揚げ麺だとちゃんぽん麺と太麺の区別はつきにくいかもしれません。やさしいスープに太い麺を合わせているため、やや麺が勝ったバランス。麺もスープも甘いので、全体的に甘さが強調されており、よりやさしい味わいに感じられる大きな要因となっていました。ちゃんぽんらしい具がたくさん具として、海老風味の卵白加工品、かまぼこ、キャベツ、キクラゲ、ニンジンが入っており、種類が多くてボリュームもあります。お店では長崎ちゃんぽんらしい具に加え、ブロッコリーが入っているそうですが、今回のカップ麺では入っていません。また、お店と違い豚肉や海老も無いのは残念ですが、それを差し引いてもボリュームには満足できるのではないでしょうか。キャベツの甘み、キクラゲのコリコリした食感、そして海老風味卵白加工品の海老に近い食感が光っていました。「テンホウ」を旅程に加えてみては信州は食が豊かで、信州そば、野沢菜漬、おやき、五平餅、そして高原野菜、山菜やきのこなど山の幸が豊富で、県外から訪れてもなかなかラーメン、しかもチェーン店にまでは手が回らないかもしれません。しかしながら、現代の信州の食文化を知るには「みんなのテンホウ」は欠かせない存在。旅行などで訪れる際には「テンホウ」を行程に加えてみるのも面白いのではないでしょうか。筆者:オサーンカップ麺ブロガー。十数年前に出会った「日清麺職人」のおいしさに感激したことがきっかけでブログを開設。「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」で毎週発売される新商品を食べて毎日レビューしています。豚骨スープとノンフライ麺の組み合わせがお気に入りですが、実はスープにごはんを入れて食べるのが最も至福の時です。Twitter(@ossern)