「文化財」なお菓子から、流行りのメチャおしゃデザートまで 歩いて巡る北九州・今昔スイーツ旅
いざ、自分だけの「シュガーロード」へ!?
小倉城と共に伝統的なお菓子を味わい、歴史に触れたところで、今度は流行のイマドキスイーツを探しに行くことに。いわば、筆者オリジナルの「シュガーロード」のはじまりだ!
向かうは、スイーツ激戦区となっている戸畑区。区内21店舗のスイーツ店をまとめたオリジナルマップ「スイーツな街・とばた」を制作するなど、気合いの入ったエリアである。
最初に目指すのはフランス・ボルドー地方の伝統的な焼き菓子「カヌレ」の専門店「カヌレ ダグリダ」だ。
勝山公園を出て、戸畑方面へと進む。距離はそれなりにあるのだが、道が広く、歩いていても気分がいい。
とはいえ半分ほど歩いたところでさすがに少し疲れて、ついでにお腹も空いてきてしまったのだが、ここで登場するのがしろテラスで購入したシュガーロード構成文化財最後の1つ。
八幡製鐵所の作業員たちが栄養補助や体力回復のために食べていた「くろがね羊羹」だ。
疲労を癒すため、あえて甘みの強い上白糖を使っているという羊羹は、確かにとっても甘い。だが、歩いて疲れた体にはその甘さが心地よく、また、豊かな小豆の風味も美味しくてあっという間に食べ終えてしまった。
力を取り戻し、再び気合十分で歩いていた筆者の目に、可愛らしいお店が飛びこんできた。
いなり寿司専門店「いなりんどう」とある。店の中には、和菓子みたいに美しい色とりどりのいなり寿司が並んでいた。
き、気になる......。
今回の旅のテーマは「甘いもの」と「シュガーロード」。いなり寿司にも砂糖は欠かせない。なんだ、バッチリど真ん中じゃないか。
というわけで、はやる気持ちを抑えきれずに入店。
いろんな味が楽しめるという人気の8種類セット(税込980円)を購入し、少し歩いたところにある中原公園で食べることに。
見た目の美しさにしばし見惚れてから、一口食べて感動。
おあげが甘めで、とっても美味しい......!
青じそやゆず、えび、梅などそれぞれのいなり寿司ごとに味の個性がしっかりあるのも嬉しい。特に人気が高いという青じそは、しそとゴマの風味がよくきいていて、筆者も一番お気に入りだった。