「運転中に『ガーン!』と音がして、車が故障。避難した駐車場にいた、マッチョな若者たちに助けを求めると...」(青森県・50代女性)
「シカトされるのも覚悟して...」
21年6月19日の20時ごろのことです。夫の運転で埼玉県大宮市から青森県八戸市に帰ろうとしていました。
さいたま市の岩槻区に差し掛かった時、走行中に「ガーン!!」と音がした後、車内がガソリン臭くなってきました。
慌てて近くの飲食店の駐車場に入り確認したところ、車のタンクからガソリンが大量に漏れていました。しかし、土地勘も無く、頼れる知り合いもおらず、どこのJAFに連絡すればいいのかすらわからなかった私たちは、雨が降っている中で途方に暮れてしまいました。
そこで、すがる思いで駐車場にいた黒のワゴン車に駆け寄り、ドライバーに声を掛けました。車に乗っていたのは20代男性の2人組で、シカトされるのも覚悟していました。
すると、彼らは雨にも関わらずすぐに車を降りて来てくださり、駐車場にあったもう一台の車に乗っていたお友達にも声を掛け、三人で夫の話を聞いて、JAFに問い合わせして下さいました。
携帯に落ちる雨をはらいながら操作しているのが、とても申し訳なく思いました。
その後、消防にも連絡した方がいいことがわかり、その連絡もして下さいました。
消防車が到着するまで、三人は車を見てくれたり夫と話をしてくれたりして近くにいて下さり、どれだけ心強かったことかわかりません。