その発想はなかった... 江戸時代の死刑囚が連行されたルートを巡る「市中引き回し」スタンプラリーに反響
2021.06.27 11:00
江戸時代に思いを馳せて
「市中引き回しラリー」に対し、ツイッターでは
「その発想はなかった」
「じわじわくる」
「なにこれ楽しそう。やってみたい」
「これを思い付くのがすごい。喜んで引き回される人がいるだろうなぁ」
「時代劇ファンは行くべき」
など、斬新な発想を称賛するコメントが多く寄せられている。
このラリーのことを詳しく知るべく、Jタウンネット記者は大江戸今昔めぐり制作委員会の事務局を取材した。
まず、何より気になる「市中引き回し」をテーマにしたスタンプラリーを企画した経緯を尋ねると、事務局からはこんな回答が。
「コロナ禍、外出が制限される中、古地図を使って非接触に、非日常を健康的に楽しんで頂けるのではないかと考えてたのと、以前より、『大江戸今昔めぐり』には市中引き回しルートが表示されてたので、これを使ってスタンプラリーして頂ければ、当時に思いをはせて頂けるとの考えのもとスタートしました」
では、この企画はどのような点にこだわり、また苦労をして実施に至ったのだろうか。
「市中引き回しというと、イメージが悪いという方もいるので、その部分については考慮しました。お祭り的なイベントと言うよりは、当時を偲んで頂くという趣旨になっております。
調べていくと、過去にタモリ倶楽部で、市中引き回しルートを歩くという試みがあったというのがわかり、少し気が楽になりました」(事務局)
「市中引き回しラリー」を体験することで利用者には「150年の歴史」と、「第2次大戦でほとんど焼けてしまって何もないと思われている東京の中に、わずかに残った神社、仏閣の歴史等を通して、江戸時代がよみがえってくる楽しさ」を感じてもらいたい、とのことだ。
「また、かなり運動量が多いので、良い運動になるとおもいます」(事務局)
GPSによって位置情報が取得されるというこのラリーは、定められたポイントにきちんと行かないとスタンプが押されないそう。66か所を巡りきった暁には、なかなかの達成感が味わえそうだ。
今回、ツイッター上で話題となったことに対しては、
「予想以上の反響で驚いております。
このスタンプラリーは知的興奮、ウオーキングをすることにより体に良い、お金がかからない、賞品で扇子がもらえる。と、良いことずくめです。是非、楽しんでください。 ただ、予想以上の反響で扇子がたりなくなってしまいそうです。いま、追加手配しておりますが、ご迷惑おかけして申し訳ないです」
とコメントしている。
スタンプラリーはすでに開始しており、参加費は無料、終了時期は現在未定。
興味のある方は熱中症対策や感染症対策を万全にした上で、ぜひ江戸時代に思いを馳せながら市中引き回しラリーを巡ってみてほしい。