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今日何食べたい?夫に聞いても「わかんない」 そんな主婦の悩みを解消した「自作メニュー表」が話題

井上 慧果

井上 慧果

2020.08.13 11:00
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夕飯の献立を毎日毎日考えるのは、それだけで一苦労だ。

思いつくものにも限りがあるし、どうしてもワンパターンになってしまいがち。そこで一緒に暮らす人に「何食べたい?」と意見を求めてみても、「何でもいい」という答えが返ってきて余計に悩んでしまうこともある。

献立を決めるのは本当に大変......と困っている人は多いのではないだろうか。

ツイッターでは、そんな時に役立つ「メニュー表」を作った、という投稿が話題となっている。

クオリティ高すぎ...!(画像はnono inaba@inaba_nonoさん提供)
クオリティ高すぎ...!(画像はnono inaba@inaba_nonoさん提供)

これはnono inabaさんが2020年8月8日、ツイッターに

「夫に何食べたいか聞くと『わかんない』ってなるんで、メニュー表作った」

というコメントを添えて投稿したものだ。

洋食、という大きな文字の下にはハンバーグ、カツレツ、オムライス...と様々な種類の洋食が並ぶ。サイドメニューのページには、ページいっぱいに料理名がズラリ。

かわいらしいイラストも添えられて、まるで本当にお店のメニュー表のようだ。

nono inabaさんが作ったのは、これだけではない。

洋食、サイドメニュー以外にも、和食、小鉢、中華、ご飯もの、丼ぶり...と豊富なジャンルのページもあるのだ。

そして、それらのページの先頭に来るのが、こちら。

表紙も凝っている(画像はnono inaba@inaba_nonoさん提供)
表紙も凝っている(画像はnono inaba@inaba_nonoさん提供)

「Grand Menu」と書かれた表紙には

「シェフの気まぐれで食材が変更される場合があります」
「注文通りの品が提供されるとも限りません」
「配膳は協力制となっております」
「『美味しい!』と言ってもらえると次回のパフォーマンス向上につながります」

といったシェフ...つまり、料理を作るnono inabaさんからのお言葉も。隅から隅までとても凝っている...。

このメニュー表にツイッターでは

「イラストが可愛い そしてレパートリーが豊富! 和洋折衷何でもござれですごいです!」
「こういう風に自分のレパートリーを可視化するだけでも献立に悩む時間が減りそうですね。参考になります!」
「お互いに助かるツールですね」
「これは毎日ご飯が楽しみになるやつですね」

といった反応が寄せられている。

「毎日食べ物のことを考えるのが辛く...」

Jタウンネットは11日、投稿者のnono inabaさんを取材し、この手作りのメニュー表について詳しい話を聞いた。

夫がリモートワークになり、nono inabaさんは仕事が休みになったという新型コロナウイルスによる自粛期間。

その結果、休暇中のnono inabaさんが毎日の食事を考えることになったそう。

「しかしお昼を食べ終えたあと、まだお腹も空いていない状態で晩御飯の献立を考えないといけないというのはかなりの苦行でして...
しかも夫に何食べたいかかを聞いても『わかんない』と言われる始末。

私も夫も何も思いつかない状態で、私は食べることが大好きなのに、毎日まいにち食べ物のことを考えるのが辛くなってしまいました
そんなとき解決方法として、何もヒントがない中で食べたいものを考えるのが大変なら、メニュー表のなかから選ぶ作業の方が楽なのでは?と思いついたんです」

とメニュー表を制作した経緯を説明する。

和食も小鉢も種類豊富(画像はnono inaba@inaba_nonoさん提供)
和食も小鉢も種類豊富(画像はnono inaba@inaba_nonoさん提供)

これに載っている料理の数は、優に100品を超える。これだけのレパートリーを持つnono inabaさんだが、かつては料理が苦手だったという。

「調理実習でピザを爆発させたりして、家庭科の先生から『一生料理しないほうがいいよ』と言われ、もうめちゃくちゃ悔しくなって猛練習したんです笑
1つの料理を作る時も動画やサイトや料理本を見比べて、作り方の違う部分があればなぜ違うのか、どうしてこの作業が必要なのか、すごく研究してノートに書き込みました。家には料理本が50冊以上はあると思いますが、どれも載ってるレシピはほとんど作っていったので気づいたらレパートリーが増えていました」(nono inabaさん)

調理の資格などはなく、習いに行ったこともないという。独学でこのレパートリーは、すごすぎる...。

1人で献立考える負担が軽減

実際にこのメニューを食卓に導入したのは7月はじめから。

導入後、夕食作りはどう変化したのだろうか。nono inabaさんによると、

「食べたいものを見ながら選んで、その後で買い物に行くこともありますし、家には冷凍保存されてる食材が多いので『これとかこれは作れるよー』と提案したりもします。メニューを見て食べたいものを決めてから、食事に出かけたりウーバーイーツを頼むってこともあります。

2人分の食事を1人で考える負担を、少しでも減らすことができてよかったと思っています!」

とのこと。負担軽減に、大いに役立っているようだ。

また、夫の反応については

「夫は効率重視の性格なので、『これがあれば悩まない!』と嬉しそうに選んでます笑」

と明かした。

手作りのメニュー表には、他にも良い点があったという。

「自分のレパートリーの確認にもなりますし、やっぱり何も考えずに料理していると変わり映えのない献立になっちゃうので、『最近これ食べてないな』っていうのが思い出せる点がいいですね!
大変なのはやっぱり、これ食べたい!ってなってから食材がなかった時です笑
そういう時は、こういう味のものが食べたいんなら、これでもいい?と別の提案をしたりします」

とnono inabaさん。

ツイッターでの反響に対しては、

「正直、こんなに多くの方々からいいね!と思っていただけるとは思いませんでした!
夫とも『100でもかなり多いよねー』と話してたので笑

RTが増える度に叩かれたらどうしようと震えていたんですが、コメントは驚くほど好意的なものが多くて、皆さん優しくてありがたかったです!
男性からも『こういうメニューを作って貰えるような素敵な男性になれるよう、頑張ろうと思いました!』というコメントをいただいたのは、少しでもプラスになるきっかけになれたのかなと思うと嬉しかったです」

とコメントした。

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