「什の掟」で新型コロナ対策 福島県人の心に響く「ならぬことはならぬ」呼びかけに注目
2020.04.02 20:00
これは福島県観光物産交流協会・観光部の公式ツイッターの投稿だ。
新型コロナウイルスの感染予防対策が、福島県で広く知られる会津藩士の心得「什の掟」に沿って挙げられている。
「什の掟」とは会津藩士が子供の頃に教えられていた、会津藩士にふさわしい人間になるためのルール。「ならぬことはならぬものです」で締めくくられており、当時はこれを破るとその重さによった罰まであったという。
現在でも会津若松市では「什の掟」を元にした「あいづっこ宣言」を子どもたちに教えている。
分かりやすく呼びかけたい思いで...
Jタウンネットは2020年4月2日、同協会のツイッター担当者に話を聞いた。 福島県内でも感染が確認されている状況を受け、新型コロナウイルスの感染予防を分かりやすく呼びかけたい、との気持ちで投稿したという。
「2013年に大河ドラマでも話題になった「什の掟」であれば親しみやすく、たくさんの方に響くのではないかと考えました」
と担当者。
また、
「福島では子どもの頃から教えられているものなので、守らなきゃという気持ちを自然と強めてもらえるのではという願いもこめました」
との思いも明かす。
県内外問わず、「ならぬことはならぬものです」を心に留めて、感染予防に努めていきたいものだ。