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「ナイトミュージアム」の世界が現実に? 島根の「泊まれる博物館」がロマンしかない

笹木 萌

笹木 萌

2020.01.18 20:00
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宿泊施設を建設する予定だったが...

しかし、なぜ博物館に宿泊できるようになっているのだろうか。

副館長の話によれば、博物館がある奥出雲町佐白地区は「メガネの三城」の創業者・多根良尾さんの出身地。多根さんはメガネの三城を創業する前、「佐白に賑わいを取り戻すような施設を作ります」と地元の神社に願掛けをしたそうだ。

その後、事業を成功させた良尾さんは、佐白に交流施設を兼ねる宿泊施設の建設を試みた。良尾さんが亡くなった後は、化石のコレクションをしていた2代目・多根裕詞さんが後を継ぎ、オープン予定の施設に博物館の追加を希望。宿泊できる博物館が完成した。

昼の博物館(画像は奥出雲多根自然博物館提供)
昼の博物館(画像は奥出雲多根自然博物館提供)

オープン当初はナイトミュージアムの取り組みもなく、宿泊と博物館は別ものに近かった。しかし宿泊者から「せっかく泊まってもらうんだから博物館も見てもらった方がいいんじゃないか」という声があり、2010年からナイトミュージアムが始まった。

博物館をゆっくり巡った後はおいしいご飯と温泉につかって一休み――島根に行く際はぜひ訪れたい博物館だ。

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