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<東京暮らし(12)>増える街角ピアノ

中島 早苗

中島 早苗

2019.07.07 13:00
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「都庁弁当」ってどんなメニュー?

時刻はちょうどランチタイム。以前から利用してみたいと思っていた、第一本庁舎32階の職員食堂に寄ってみることにした。

食堂は12時から13時は職員の利用で特に混雑するらしく、観光客も混じって、取材当日も大賑わいだった。聞けば1日2500~2600人もの利用があるという。それでも本庁舎に働く職員は1万人弱もいるので、せいぜい2~3割の利用率というところなのだろう。

メニューは和洋中の定番ものや日替わり定食、有名レストラン監修のパスタやカレーなど、毎日来ても飽きない豊富さだ。カフェで販売しているパンはここのベーカリーで焼いており、私も買って帰っていただいたが、ボリュームもあっておいしい。

私がランチに選んだのは、一日100食限定ですぐに売り切れてしまうという「都庁弁当」。伊豆諸島で捕れた魚(ムロアジ)など、東京産の食材を使った32品目の品数豊富なお弁当は650円とお値打ちだ。

1日100食限定の都庁弁当
1日100食限定の都庁弁当

窓際に席を取れば、32階からの東京と郊外の風景を望みながら食事やお茶を楽しむことができる。この職員食堂は一般の人も利用できるが、エレベーターで32階に上がる前に1階または2階で来庁者受付をし、一時通行証のカードを借りる必要がある。展望室へのエレベーターはまた別だが、かなり長い列ができていることが多いので、利用する場合は時間に余裕を持って出かけたい。

32階職員食堂ではこんな景色を眺めながら食事が楽しめる
32階職員食堂ではこんな景色を眺めながら食事が楽しめる

私自身、都民なのにパスポート申請の時ぐらいしかこの場所に来たことがなく、高層階まで上がったのは今回が初めてだった。お手頃に楽しめる眺めのよい空間が広がっているので、家族やカップルで利用するのもお勧めだ。

中島早苗

今回の筆者:中島早苗(なかじま・さなえ)

1963年東京墨田区生まれ。婦人画報社(現ハースト婦人画報社)「モダンリビング」副編集長等を経て、現在、東京新聞情報紙「暮らすめいと」編集長。暮らしやインテリアなどをテーマに著述活動も行う。著書に『北欧流 愉しい倹約生活』(PHP研究所)、『建築家と造る 家族がもっと元気になれる家』(講談社+α新書)、『ひとりを楽しむ いい部屋づくりのヒント』(中経の文庫)ほか。
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