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木の根っこがまる見え状態! Twitterで話題の珍スポット、実はアート作品だった

笹木 萌

笹木 萌

2019.06.18 17:00
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立ち枯れていたアカマツの根

韮崎市の発行する観光パンフレットによれば、このオブジェクトは同市出身でノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智さんに関係があるという。

2015年、大村さんがノーベル賞を受賞した記念に、大村さんの自宅から韮崎中学校(現・韮崎西中学校)までの通学路は、「幸福の小径(こみち)」と名付けられた。

幸福の小径には、16年に建立式が行われた大村さんの銅像に加え、選考委員会によって選ばれた9人の作家の立体アート作品が新たに設置。18年3月31日にオープニングセレモニーが開かれたという。

この根っこも、そのうちの1つだ。制作したのは、主に木を扱った作品を制作している作家の竹腰耕平さんで、タイトルは「韮崎の木」。

根っこがあった甘利沢川さくら公園は、幸福の小径のルートに含まれている。作品は韮崎市穴山町に滞在して制作したという。作品は、韮崎市長賞(幸福の小径賞)を受賞。使用したのは韮崎市穂坂町で立ち枯れていた樹齢約50年のアカマツで、木を発見した時の様子は、

「山の斜面に生えていた一本の木の根は、しがみつくように力強く広がっていました」

とパンフレットに記されている。

大村美術館の担当者によれば、上の切り株の部分はブロンズになっているという。竹腰さんが「立ち枯れた木は、いずれ大地へと還っていくでしょう」と記しているように、根っこ部分は徐々に乾燥している...とのことだ。

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