子育てへの無理解に悩む親、「道路族」に苦しむ近隣住民
「ここはもう、子育てする環境じゃないの」母親の哀しみ
一方でJタウンネットには、周囲の「無理解」に傷つけられた親たちの側からの体験談も寄せられている。
長野県のGさん(30代男性・会社員)の隣人男性は、Gさんに子どもが生まれた途端、夜泣きをするたびに「壁ドン」する、大声で叫ぶなど不快感を露骨にするようになった。それどころか、Gさんの玄関の前にわざとゴミを放置したり、会うたびに舌打ちをするなどの嫌がらせを繰り返し(しかも、指摘に対してはしらばっくれる)、Gさんの妻は「おかしくなりそう」と訴える事態となった。
最終的に、Gさんの機転でひとまず事態は解決した。隣人の胸のうちまではわからないが、いくら不満があったとしても、こうした行動はとても認められたものではない(「子育て中の我が家に嫌がらせしてきた隣の中年男。そこで、大家さんに『あること』を通報すると...」(長野県・30代男性))。
千葉県のNさん(30代女性)からの投稿も、大きな反響があった(「『ここはもう、子育てする環境じゃない』 近所のおばあさんから浴びせられた言葉にショック」(千葉県・30代女性))。
高齢者が多く暮らす、古いマンションに引っ越してきたNさん。最初は周囲も愛想が良かったのだが、あるとき住人の一人から、こんな言葉を告げられたという。
「ここはもう、子育てする環境じゃないの」
「昔は、駐輪場にブランコなんか置いて、みんなで子育てしたものだけど、今は静かに老後を過ごしたいの」
「あなたに住人が優しくしてくれるのは、社交辞令だとわからないの?」
Nさんは、心情をこう記す。
「思い出すと――。住んでることが犯罪と言われているような、悲しい気持ちが甦ります。(中略)自分たちは子育てしてきた人たちなのに、子育てする環境じゃないと。邪魔だと」
日本のあちこちに、肩身の狭い思いをしながら子育てをしている親たちがいる。一方で、「常軌を逸した」親たちの振る舞いに悩まされる近隣住人もいる。すべてを「子どもは騒ぐのが仕事だから......」式の言葉で片付けることは可能なのだろうか。
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