子育てへの無理解に悩む親、「道路族」に苦しむ近隣住民
読者から届いた一通のメール
「道路族のテーマについて扱ってくださってありがとうございます」
先日、編集部に一通のメールが届いた。
Jタウンネットでは、「実録!ご近所トラブル」というコーナーで、読者から寄せられた体験談を紹介している。扱うジャンルは、ペット問題からママ友同士の人間関係、ちょっと困った変人や土地問題などをめぐる争いまで、幅広い。とても載せられない、トンデモなメールが来ることもある。
話を戻そう。上記のメールを送ってくれたのは、東京都のNさん(40代女性・主婦)だ。
「同じような被害者の方からたくさんメールが届いているとは思いますが、私は解決した例として投稿いたします――」
Nさんの言う通り、編集部にはこのところ、「道路族」への不満をつづったメールが増えていた。
「道路族」という言葉、ご存じだろうか。インターネット上で主に使われている言葉で、定義はちょっと難しい。あえて辞書風にまとめるなら、
「住宅街などの道路上で、(騒音など周りに迷惑をかける形で)子どもを遊ばせたり、長時間の井戸端会議を行ったりする親たちを、批判的な立場から呼ぶ言葉」
といったところだろうか。
調べた限りでは、2010年代に入るくらいからブログや掲示板などで見られるようになり、14年には、「ノンストップ!」(フジテレビ)が特集を組んでいる。今のところ、一般に広まっているとは言い難いが、こうした悩みを持つ人には浸透しつつある。