給食「食べ残し」を減らすため、宝塚市が続ける「真っ当な」改革
2015.06.07 07:37
手間ひまをかけた給食に子どもたちもニッコリ
兵庫県宝塚市では、「子どもの健康増進は学校給食から」という方針を掲げ、2011年から"おいしい給食"を目指す改革を進めてきました。
まず、野菜を切るのに機械は使いません。食感をよくするためにひとつひとつ包丁で切っていきます。次はごはん。以前は給食業者に頼んでいましたが、運ぶ間にどうしても冷めてしまうため、およそ2億円をかけて各学校に炊飯器を設置することにしました。
さらに宝塚市がこだわるのは、ダシの取り方。味が染み出やすい布を研究し、調理員みずからダシ袋を手作りしています。肉料理は必ずお酒で臭みを消し、しっかりとアクを取るなど、料理の基本をしっかり守ることがおいしさの秘訣です。
「温かいものは温かく、冷たいものは冷たく」、これが給食改革のモットーです。この努力によって、食べ残しの量も年々減ってきているのです。
食べ残しを減らすために給食の質を良くし、子どもに喜んでもらうという取り組みは、他の自治体でも見習うべきベストな改革ですね!(ライター:ツカダ)