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少子化時代に、広島の幼稚園はどう立ち向かう?

ご当地テレビ視聴隊

ご当地テレビ視聴隊

2015.03.10 07:25
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[Jステーション-広島HOMEテレビ]2015年2月24日放送の特集コーナーで、個性的な魅力作りをしている幼稚園を紹介していました。

幼稚園は今、選ばれる時代になりました。広島市の待機児童は828人、そのほとんどが3歳未満です。幼稚園の対象となる3歳以上は、1割にも満たないのです。本格的な少子化時代を迎えた今、幼稚園のトップはどう受け止めようとしているのでしょうか。

ピーク時に378あった県内の幼稚園は、現在303、内20の園は休園中です。定員割れのため、閉園を検討している園もあります。英語教育の低年齢化によるニーズの変化と少子化。そんな時代にあって、選ばれる園には共通点があるといいます。

園児に人気「ぼうけんのもり」!自然派幼稚園の魅力的施設

東区にある「広島女学院 ゲーンス幼稚園」は、遠方から通園する子供も少なくありません。自然との触れ合いや、のびのびと自由に育ってほしいと願う保護者に人気の幼稚園です。

そんな保護者や子供の心をつかんで離さない施設が園内にあります。自然との触れ合いのため、土地を生かし約20年前に整備された「ぼうけんのもり」です。整備と言っても、数本のロープとけもの道があるくらいです。

園児たちは、動植物の観察や、思い思いの山遊びを通して、街に住んでいながら日常的に自然と触れ合う3年間を過ごします。年少時には、恐る恐る森に入っていた園児たちも、年長になると自分のお気に入りの場所を見つけ、たくましく遊びます。

親不在でも静かな2歳児!幼稚園こだわりの教育法

南区の洋光幼稚園では、子育て支援としておよそ20年前から、幼稚園入園前の子供を対象にした取り組みを行っています。親子教室なのに、保護者の姿がありません。保護者は、隣の部屋で待機しています。

黙々と目の前の道具を使って遊ぶ子供たち。誰も叫ばないし、誰も走り回りません。でも、間違いなく未収園児のクラスなのです。叱ったり強制したりしなくても、環境さえ整えば、子供たちは自然に集中するのだそうです。

親子の完全分離は、20世紀初頭にイタリアの女性医師マリア・モンテッソーリが提唱した教育法に基づくものです。親の過保護、過干渉などを排除し、子供が自発的に興味を持った作業に自由に取り組ませることで、人格形成を促します。

モンテッソーリ教育を採用している幼稚園は、広島市内に6園あり、洋光幼稚園では、35年前に導入しました。保護者に対しては、前田瑞枝園長自らが月に1度講習を行い、随時相談にのっています。

遠くから通う親子も多く、受講生はほとんど全員が幼稚園に進むのだといいます。

様々な個性を放つ幼稚園。あふれる情報の中で、そこに通う親や直接園と話をして、自分の子供にあった園を見つける、本質を見抜く保護者の目が必要になってきています。(ライター:haruhana)

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