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揮毫は故・陳舜臣さん...神戸・南京町の豪華すぎる公衆トイレ「臥龍殿」

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.01.21 18:41
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作家の陳舜臣さんが亡くなった。中国史・アジア史を主な題材に、『秘本三国志』『阿片戦争』など多くの名作を遺した大家だけに、惜しむ声が絶えない。

ところでその故郷であり、生涯暮らした神戸に、陳さんゆかりのちょっと変わったスポットがあることをご存じだろうか。

諸葛孔明にちなんで名づけられました

そのスポットがあるのは、中華街として有名な南京町だ。訪れた人のツイートを見てみよう。

春節(旧正月)の祭りに使う龍が出迎えてくれるこの中華風の壮麗な建物は、上記で驚いている人がいることからもわかるように、実は公衆トイレなのだ。その名も「臥龍殿」。

ちなみにその内部はこの通り。

総工費実に約7000万円。美麗な装飾品の数々は、台湾までいって集めてきたものだという。1993年の完成直後には行列までできたとか(朝日新聞夕刊、1994年9月1日付)。

南京町公式ガイドブックより
南京町公式ガイドブックより

だが最も「豪華」なのは、「臥龍殿」の名が記された看板だろう。揮毫したのはそう、亡くなった陳舜臣さんその人なのだ。

「臥龍」といえば三国志で有名な諸葛孔明のあだ名。その名を冠したトイレの名を、三国志に関する著作を多く物した陳さんが書いているのだから、これほど贅沢な組み合わせはあるまい。

訪れる方は、ぜひ胸の片隅に置いてほしい。

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