「生活防災」に取り組む加古川のマンションの「自主防災組織」
[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2014年9月3日放送で「生活防災に取り組むマンション」について取り上げていました。
兵庫県加古川市に、住民が"生活防災"という言葉のもと、独自の取り組みを行い注目を集めている防災マンションがあります。
「加古川グリーンシティ」は大小合わせて7棟におよそ600世帯、2000人が暮らすマンション群です。ここでは1998年に自主防災組織「防災会」が発足し、全世帯が加入しています。
"生活防災"とは、普段の生活に防災を組み込んでいくことであり、「楽しく防災活動を行おう」というコンセプトがあります。
どうしても防災というと楽しいというイメージと結びつきにくく「難しい話」ととらえがちですが、それでは人は集まらない!と思い、生活防災を取り入れることになったそうです。
「あいさつ」から始まる防災意識
日々の生活の中で挨拶をしあう、それも生活防災の第一歩だといいます。
普段挨拶をしあっている人が災害が起こった際に姿が見えない、という時に、「あ、あの人どうしてるんだろう?」と意識が向きやすくなるのです。
敷地内には、飲み水としても利用できる防災井戸、災害時に役立つものが収められている5つの防災倉庫があります。
また倉庫には炊き出し専用のものがあり、冷蔵庫、炊飯器、すぐに焼けて災害時に役立つイカ焼き器などが収められています。テレビにはマンション独自の防犯・防災チャンネルも設けているとのことで、日々の防災意識がたいへん高いことがわかります。
災害が起こっても、自然と防災行動をとれる環境を目指して、加古川グリーンシティの活動はこれからも続きます。(ライター:ツカダ)