ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
あの時はごめんなさい

外国人観光客が、今「兼六園」に続々と集まっている理由

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.06.20 18:13
0

旅行口コミサイトのトリップアドバイザーは2014年6月18日、「トラベラーズチョイス世界の人気観光スポット2014~ランドマーク・公園編~」を発表した。アジアの公園トップ10のうち「広島平和記念公園」が2位、「兼六園」(石川県金沢市)が5位、「奈良公園」が6位と、日本は3カ所が選ばれた。

調査は同社サイト上で2013年1月から12月の1年間に投稿された口コミ評価をもとに、独自のアルゴリズムで集計したもの。ちなみに1位は「シンガポール植物園」、3位は「南蓮園池」(香港)、4位は「ルンピニー公園」(タイ)だった。

昨年に引き続いてのランクインとなった広島平和記念公園、奈良公園に対し、圏外から一気に評価を伸ばしたのが兼六園だ。

2倍以上の外国人入園者が

兼六園といえば、「日本三名園」の1つとして国内ではある意味すっかり「定番」の観光地となっている。下手をすれば「今さら...」とさえ思う人もあるかもしれない。ところが海外では、ここに来て「Kenrokuen」の人気がにわかに高まっているのだという。

4月14日付の北國新聞が報じたところによると、今年3月の兼六園の外国人入園者数は、前年同期の2倍を超える8758人で、東日本大震災前の2010年3月の5876人を大きく上回ったという。

実際に現地を訪れた外国人はどのような印象を抱いたのだろうか。トリップアドバイザーには次のような感想が書き込まれている。

「庭の丘の上からの眺めは素晴らしいです」
「ほとんどの日本庭園は魅力的ですが、この公園は我々が見てきた中で最高でした」
「これは本当に私が今まで見た中で最高の庭園です」
「山の景色、池、木、滝...信じられない。私たちは、桜の時期に行きました。何とも美しい」

人々の心をとらえる四季折々の美しさ

彼らが園内を撮影した画像のいくつかは、写真共有サイト「Flickr」に投稿されている。その中からいくつかを紹介しよう。

花見橋(Chris Gladisさん撮影、Flickrより)
Kenrokuen bridge
(William Choさん撮影、Flickrより)
Memories of Kenrokuen Garden, Japan
園内を歩く和服姿の女性(Francesco_Gさん撮影、Flickrより)
Kanazawa - Kenrokuen
(Daa Nellさん撮影、Flickrより)
Kenrokuen tree
(Lluisさん撮影、Flickrより)
KANAZAWA
兼六園の桜(KimonBerlinさん撮影、Flickrより)
IMG_9017
遠足に来たと思われる子どもたち(KimonBerlinさん撮影、Flickrより)
Kenrokuen

これらの写真を見れば、観光客たちが日本情緒にあふれた公園の佇まいとともに、名高い霞ヶ池の眺め、そして冬には雪化粧、春には桜、といった四季折々の美と、何か特定の1つのもの、というわけではなく、園を織りなすそのさまざまな要素に目を奪われていることがうかがえる。
兼六園の名前は、「宏大・幽邃(ゆうすい)・人力・蒼古・水泉・眺望」の6長所をすべて「兼ね備える」ことに由来する。その高い総合力が、外国人人気の原動力なのかもしれない。

PAGETOP