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愛知のハロワで「忍者」募集中 「経験なしでも大丈夫?」担当者に聞いてみた

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.03.06 16:41
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謎なイメージの強い忍者。幼い頃から過酷なトレーニングを日々受けていて、習得した技は秘伝というイメージが強い。長野市商工会戸隠支所がまとめた情報冊子「戸隠豆知識」によると、当地の忍者は戦国時代、毒を飲まされても耐えられるよう、少量の毒を飲んで内臓を鍛える修行を行っていたという。当然死ぬ人もいただろうが「しょせん適性がなかったまでのこと」ということか――なんともすごい時代である。

そんな忍者の求人を出している企業がある。名古屋市を中心にカルチャー教室を展開する「新日本教育」(愛知県日進市)だ。2013年にプレ開校した「田中忍者学院名古屋駅前教室」で講師を2名募集している。

忍者教室「田中忍術学院」名古屋駅前教室のウェブページより
忍者教室「田中忍術学院」名古屋駅前教室のウェブページより

忍者好きというのは老若男女問わず全国各地に結構いて、古武道をベースにした忍者教室もある。そうしたところで修行を積んだことがないのに、忍術なんて教えられるのか? 素朴な疑問を学院の担当者にぶつけてみた。

「生徒に教える内容は『火遁(かとん)の術』や『水遁(すいとん)の術』などです。武術やアクロバットの指導は一切ないので、忍者の経験は必要ありません。本物の秘伝書もお渡しします。指導の際に講師が着る黒装束も支給します」

さらに公式サイトには「江戸時代の忍者が書いた秘伝書・正忍記の解読も行われる」と書かれている。

採用後は研修を受けることになるが、「1日で修了できる内容です。見学時に助手として入ってもらって、あとは1人で複数の生徒の面倒をみる形になります」と担当者は説明する。指導する忍術はすべて室内で完結し、屋外での実践はなし。昔の忍者修行とは違って、研修で死ぬリスクはなさそうである。

生徒はアニメや漫画などに影響を受けて忍者が好きになった小学生。プレ教室の生徒数は10名以下とのことだが、忍術のスキルより、子供を操る術の方が重要かもしれない。

忍者の求人は新日本教育のウェブサイトに載っていて、ハローワークのインターネットサービスでも閲覧できる。就業形態は「パート」となっているが、男女問わず随時募集している。

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