福島のイオンモールが、駐車場を1階に作った理由 東日本大震災の教訓を生かした構造に称賛

2020年3月10日 06:00

未曽有の被害をもたらした東日本大震災から、間もなく9年を迎える。

そんな折、あるユーザーが震災の経験を生かした構造のイオンモールを紹介し、ツイッターで話題になっている。いったいどんな店舗かというと...。

1階が駐車場(画像はでまえ‐T@d_itchouさん提供)
1階が駐車場(画像はでまえ‐T@d_itchouさん提供)

通常ならば売り場が入っているはずの1階が駐車場となっているのだ。

この店舗は福島県いわき市にあるイオンモールいわき小名浜店。ツイッターユーザーのでまえ-T(@d_itchou)さんの投稿によれば、店内には1階が駐車場となっている理由が複数箇所に掲示してある。

津波の浸水被害に備えての構造(画像はでまえ-T@d_itchouさん提供)
津波の浸水被害に備えての構造(画像はでまえ-T@d_itchouさん提供)

イオンモールいわき小名浜店は2018年6月にオープン。当時発表したリリースによれば、1階を駐車場(ピロティ)にしたのは津波の浸水被害に備えてのこと。変電設備や受水槽などの重要施設を2階以上に設置している。

また4階には緊急用水栓が設置されていて、断水・停電時でも飲料水の供給が可能。非常用電源が止まった場合でも受水槽付近に設置した非常用水栓より飲料水が供給される。

2階は歩道橋と接続

イオンモールいわき小名浜店の非常時の対策はこれだけではない。

店舗の2階はペデストリアンデッキ(歩道橋)とつながっており、災害時は閉店後であっても接続する通路を開放する。

店内には屋上(駐車場)につながる階段があり、近隣住民などの避難が可能。先述の非常用電源や緊急用・非常用水栓を含め、一時的に避難者を受け入れられる体制にあるというわけだ。

Jタウンネットが3月9日、イオンモールの広報担当者に確認したところ、現時点で1階がピロティとなった津波を想定した店舗はここだけとのこと。今後、同様の店舗を建設するかについては、

「すぐ近くに海がある、実際に(編注:津波の)被害を受けた、そういった可能性がある地域については、同様の取り組みをしていきます。既存の店舗においても、可能な対策においては順次投入しています」

としている。

ツイッターでは今回の投稿に対し、

「こういうのは心強いな」
「津波のみならず 台風洪水への対策としても注目したい」
「経験は演繹されて昇華するのですね。すばらしい」

といった声が寄せられている。

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