福島のイオンモールが、駐車場を1階に作った理由 東日本大震災の教訓を生かした構造に称賛
2020.03.10 06:00
2階は歩道橋と接続
イオンモールいわき小名浜店の非常時の対策はこれだけではない。
店舗の2階はペデストリアンデッキ(歩道橋)とつながっており、災害時は閉店後であっても接続する通路を開放する。
店内には屋上(駐車場)につながる階段があり、近隣住民などの避難が可能。先述の非常用電源や緊急用・非常用水栓を含め、一時的に避難者を受け入れられる体制にあるというわけだ。
Jタウンネットが3月9日、イオンモールの広報担当者に確認したところ、現時点で1階がピロティとなった津波を想定した店舗はここだけとのこと。今後、同様の店舗を建設するかについては、
「すぐ近くに海がある、実際に(編注:津波の)被害を受けた、そういった可能性がある地域については、同様の取り組みをしていきます。既存の店舗においても、可能な対策においては順次投入しています」
としている。
ツイッターでは今回の投稿に対し、
「こういうのは心強いな」
「津波のみならず 台風洪水への対策としても注目したい」
「経験は演繹されて昇華するのですね。すばらしい」
といった声が寄せられている。