「そんなもん無いぞ」すがるように尋ねたのに無情の答え そして男は私を手招きして(大阪府・60代男性)
高校時代の自転車旅で道に迷い、おなかが空いて動けない。
コンビニなど周りにはなく、食べ物も買えない。
声をかけてきた男性が「ついてこい」。その後、どうなったのか。
――大阪府在住の60代男性・Oさんの思い出。
<Oさんからのおたより>
私が高校3年の時、友達と2人で福井県の今庄まで自転車で行った時のことです。
1日で滋賀県・国境まで行けたことで、2日目は福井・敦賀から一気に今庄を目指しました。
海沿いを走るのではなく、地図を頼りに山越えをしたのですが、どこかで道に迷い込んでしまったのです。
真夏の日差しと空腹で、道路わきの民家の軒先で、ホントにへたり込みました。
そこへ鍬を持ったおじいさんが「どうした?」と声をかけてくれました。
「暑さと、腹が減って...。この辺にパン屋か食堂かスーパーなんてないですか?」
「そんなもん無いぞ」
大阪ではあたりまえにある、それが無い。初めて気づきました。