今は無き〝幻のメニュー〟がカップ麺で帰ってきた! 名店「博多だるま」監修の定番&限定をマニアが実食
「銘店紀行 博多だるま コク濃豚骨」食べてみた

まずは「銘店紀行 博多だるま コク濃豚骨」から。
「銘店紀行」は全国の名店の味をカップ麺で再現するタテ型ノンフライカップ麺シリーズです。
現在は「博多だるま」と「六角家」がレギュラー商品で、その他に期間限定の商品が発売されることがあります。
セブンの豚骨ラーメンといえば「一風堂」のイメージが強いですが、「博多だるま」も今回のタテ型カップの他に汁なしタイプの「豚骨まぜそば」が登場するなど、セブンでは確固たる地位を築いています。

表面に油脂を浮かせたとろみ強めの濃厚な豚骨スープはやや黒味を帯びており、商品説明によれば「豚骨の髄を炊きだしたような」スープとなっています。
豚骨の風味が感じられるとともに、とろみの強さが濃厚感を増幅させ、さらに油脂や背脂加工品を多めに浮かせています。
お店のスープは豚骨ラーメンとしてはかなり濃厚で背脂を浮かせてこってりしており、カップ麺でもその味を再現していました。
ただ、お店ではクセのある豚骨臭が大きな特徴ですが、カップ麺ではその再現はできていません。
豚骨臭は苦手な人も多いので、多くの人が手に取るカップ麺ではそこまで再現するのは難しいのかもしれませんね。

麺は、細くてストレート形状のノンフライ麺。
バリカタ食感や歯切れの良さに加えて、麺表面の粉っぽさまで再現。筆者は豚骨ラーメンの麺は明星食品がいちばん上手に作ると感じています。

具は、大量のチャーシューチップやネギ、キクラゲが入っています。
チャーシューチップとネギが大量で、ここまでの具だくさんなカップ麺はなかなかありません。
特にネギの青臭さが豚骨に負けないくらい目立っていました。
価格高騰のご時世の中にあって、定価税込267円で買えるカップ麺としては、他の追随を許さないレベルでスープの味、麺の質、そして具のボリュームが整った商品です。